おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2010年1月号]

　いつもの家事に加えてやるべきことが増えるこの時期、忙しさのしわ寄せは家のなかに……。なかなか片づかない部屋にイライラしたら、本書がおすすめです。著者は仕事を持ち、育児と家事をこなすアメリカ在住の主婦。アメリカに二十年間住み続けてアメリカ流の家事を身につけた彼女は、結果が目に見える家事にこそ、頭を使うべきだといいます。
　たとえば部屋を時計回りに一周する「スピード掃除術」は、方向性というルールで無駄を省き、時間と労力を短縮。また、「決して散らからない10のルール」を読むと、当たり前のことを習慣にするだけで、部屋がきれいになることに気づくでしょう。著者は、今まで何となく取り組んでいた家事に、少し知的なルールや方法を取り入れようと、アドバイスしています。
そして、それらのルールは家族にも徹底させるべきだと述べ、一人で抱え込まない工夫も提案。「主婦だけに負担がかかると、文句もいいたくなるし、面白くない」という著者の言葉に、モヤモヤした不満が小さくなるのを感じる人も多いのではないでしょうか。
　今知りたい情報だけを選んで読めるページ構成になっているので、忙しい主婦にはぴったりです。頭と時間をかしこく使って、居心地のよい家をキープしましょう。

　本書には、日本女性の美意識が詰まっています。日本初のフィニッシングスクールの校長を務めた著者が、「きれいでいる、きれいに暮らす」ための心がけを紹介。
　本にまとめられているのは、「おしゃれな人ほど服を大切にする」といった、身だしなみや料理、掃除などの、基本的だけれどとても大切なこと。この本を参考に、一度、自分と暮らしを見つめ直してみませんか。

　家が狭いからオシャレな部屋にはできないと、あきらめていませんか？　　
　ひもにたくさんのモチーフをつなげたガーランドや、写真、カレンダーを使って壁や窓を飾るだけで、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。季節感あふれる演出で、クリスマスやお正月を楽しく迎えましょう。

　時間はなくても、食事だけはきちんと食べさせたい……、そんな母の思いを叶えてくれるのが本書です。冷凍しても味が落ちない厳選レシピで、メイン料理もお弁当のおかずもバッチリ。時間に余裕があるときのアレンジ案も載っています。
　10分でごはんが作れれば、家族団欒の時間や自分の時間も増えるはず。