おすすめの本 [PHPくらしラク～る 2014年9月号]

困った場面でも上手に対応

妻として母として、働く主婦として、苦手な人や場面が避けられないこともあります。コミュニケーション・インストラクターが様々な状況を想定して、その場にぴったりの言葉を紹介するのが本書。タイトルは「ほめ言葉」ですが、お世辞とは異なります。相手を肯定して幸せにするのが「ほめ言葉」であり、あたたかい関係を築く言葉だと著者は考えるのです。
たとえば、会議などの張りつめた空気を和やかにするのは、「コーヒー、おいしいですね」という一言です。相手の共感を生んで、自然と会話がはじまるといいます。
また、親しい相手を言葉で傷つけてしまった場面では三例を提案。相手の言葉を促す言い方から、正直に伝えるパターンまで切り出すフレーズを掲載しています。さらに、「あいにく」「せっかくですが」など、「好かれるＮＯ」の言い回しが人間関係を円滑にするでしょう。
一方、話さないという技も披露。特に意見を言うときは、会話に少し間を作ると、「やわらかい雰囲気」ができ、「配慮があると思われる」のだとか。返事の代わりに「○○さんは？」と切り返す方法もあり、使ってみたい会話術がズラリ。
相手を目の前にすると何か言わないと、と焦ってしまいがちです。けれども相手を思いやる気持ちさえあれば、言葉は少なくてもいい関係が築けると教えてくれます。

思いきり笑ってスッキリ

変換ミスや誤字脱字が生んだ、母から子へのおもしろメールを紹介。思わず笑いながらも、母の愛情があふれる文面に触れて、やさしい気持ちになってきます。
忙しくても家族のためにがんばろうと思わせてくれる一冊。

清々しい気持ちになる

料理研究家の著者が実際の住まいの写真とともに、こだわりのマイルールについて語ります。
色や素材を絞り込んだ食器棚は、シンプルながらも豊かさを感じる素敵収納。我が家も居心地のよさを追求してみませんか。

夫と仲よく仕事も順調に

ケンカ腰にならずに夫に不満を伝えるコツなど、夫婦関係をよくするための工夫が満載です。
妻との関係を改善した著者ならではのアドバイスはとても具体的。イライラが爆発する前にぜひ実践してみてください。

悩んでも買い物は楽しい

買おうかどうしようか――悩みに悩んで検討を重ねる気持ちを綴ったお買いものエッセイです。
登場するのは「通販のジャケット」や「湯たんぽ」など。慎重派である著者の視点は鋭く、モノ選びの参考にもなります。