頁数/仕様
144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2018年5月
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あなたがまだ気づいていない
本当は怖い女性の「かくれ高血糖」

糖尿病、心臓病、脳卒中、認知症、うつなど、女性の心身に不調や病気を招く「食後高血糖」「反応性低血糖」の知識と対処法・治療法、食事・運動療法を詳しく紹介します。
著者(肩書) 中村節子《糖尿病・内分泌代謝内科専門医》
主な著作
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2018年5月

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昨今、糖尿病の前段階である「糖尿病予備軍」も、なんらかの治療を始めることが望ましいと考えられるようになってきています。「糖尿病予備軍」で、食後、一時的に血糖値が異常に高くなる「食後高血糖」のある人の場合、心血管疾患の発症リスクが正常な人の2倍近くになることが明らかになったからです。
「食後高血糖」は、通常の健診では簡単に見つけることができないことから、別名、「かくれ高血糖」と呼ばれています。
「かくれ高血糖」があるということは、その人が“糖尿病体質”をもっているという証であり、食後に血糖値を急上昇させてしまうような食事のとり方をしていた証でもあります。
“糖尿病体質”があれば、高血糖にも、糖尿病にもなりやすいだけでなく、肥満、動脈硬化、骨粗鬆症、認知症、ガンなどのリスクも高まります。ですから、“糖尿病体質”があるとわかったら、こうした病気のリスクを理解して、1日も早くその対策に取り組むことが、将来の“健康切符”を1枚手に入れることにつながります。
「糖代謝」(体内に取り込まれたブドウ糖を利用するしくみ)に対する正しい知識をもったうえで、まず、生活習慣を見直しましょう。そして、自身の生活改善に取り組むことが、同時に、一緒に生活する家族の健康維持、リスク管理にもつながっていくのです。本書がそのお役に立てれば幸いです。  (プロローグ「かくれ高血糖」に潜む危険より一部抜粋)

【プロローグ】「かくれ高血糖」に潜む危険
・見つけにくい「食後高血糖」
・「かくれ高血糖」を見つける意味
・「反応性低血糖」で“糖尿病体質”がわかる

【PART1】「かくれ高血糖」を知りましょう
・正常な「糖代謝」とは?
・“正常”と“糖尿病”の狭間にある「かくれ高血糖」
・原因はインスリン分泌異常
・「かくれ高血糖」が体の“糖化”を進める
・「かくれ高血糖」は動脈硬化を進行させる
・がんや認知症との関連も疑われる
・「反応性低血糖」からわかる「かくれ高血糖」
・“食べ方”を変えるだけで諸症状が改善する
・「かくれ高血糖」になりやすい人

【PART2】女性と「かくれ高血糖」
・女性ホルモンの減少がインスリンの効きを悪くする
・「インスリン抵抗性」が月経不順、不妊の原因に
・妊娠時に「かくれ高血糖」のリスクを知る
・家庭の“療養士”としての役割を果たせる
〈Column〉“女性診療”で大切な3つの視点

【PART3】「かくれ高血糖」かもしれないと思ったら?
・「かくれ高血糖」を見つけるには?
・「かくれ高血糖」を調べる検査――血糖値・血糖の状態を知る検査
・「かくれ高血糖」を調べる検査――「1・5AG」
・「かくれ高血糖」を調べる検査――HOMAIR・HOMAIβ・75g経口ブドウ糖負荷試験
・「かくれ高血糖」を調べる検査――血糖値の日内変動を知る検査
・治療目標は「かくれ高血糖」をなくすこと
・治療のベースは食事療法と運動療法
・「かくれ高血糖」に効果のある薬
・生活の「自己管理」が何よりも大切

【PART4】「かくれ高血糖」を改善・予防するには?
・1日3食とり、寝る前の炭水化物は控える
・「たんぱく質をとること」と「食べる順番」が大事
・もっとも重要なのは自分が摂取すべき“適量”を知ること
・炭水化物の“適量”を知る(1)「食品交換表」を活用する
・炭水化物の“適量”を知る(2)「カーボカウント」を活用する
・たんぱく質は“適量”を1日3回とる
・血糖値をゆっくり上げる炭水化物を選ぶ
・食物繊維の多い食品を積極的にとる
・運動をするなら炭水化物を食べてから
・有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせる
・高血糖をまねくストレスに対処する
〈Column〉いちばん大事なのは、健診と検診を受けること