恋愛相談室

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恋の悩み、あなたは誰に相談していますか? 「ちいさな恋の相談室」では、恋愛に関するさまざまなご相談を、井上香織先生が温かく受けとめてくださいます。 どんなささいな恋の悩みでも結構ですので、気軽にご相談ください。


※現在ご相談は受け付けておりません


井上香織先生
井上香織先生
青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代にはシンガーソングライターとして、アルバム『めざめの刻に』他を発表。また、ラジオのDJ、作詞、詩集『サイレント・レター』(サンリオ)も。大学卒業後は私立高校で英語教師として勤務するかたわら著作活動を続ける。
著書は『25歳の辞表』(徳間書店)、『オードリー・ヘプバーンの恋愛講義』(河出書房新社)、『MON CHERI』(KKベストセラーズ)、『放課後』『恋愛歌』『“あなた”からの卒業』(講談社)、『それでもあなたに逢いたくて』『それでもあなたが好きだから』『淋しいのはあなただけじゃない』(大和書房)他多数。
―――現在は教職を辞し、小説『さよならの向こう側』(KKベストセラーズ)、『やさしい旋律〜BlueDestiny』(スターツ出版、幻冬舎文庫)等、新たな作品を発表し続けている。苛酷な運命にくじけそうになりながら、ひたむきに明日に向かおうとするヒロインの姿を繊細に描いた書き下ろし純愛小説『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)が好評発売中。
井上香織オフィシャル・サイト http://blog.goo.ne.jp/kaori-inoue-books



遠距離恋愛の彼と別れました
 専門学生の19歳の女です。

 つい最近遠距離の彼氏と別れました。

 主な原因は私の束縛だと思います。

 彼氏が夜遅くまで友達と遊び、なかなか連絡をくれず、

 大勢ではありますが、女の子とも結構遊んでいて。

 飲み会やお泊りは当たり前でした。

 女の子と遊ぶのはべつによかったんです。

 でもお泊りとなると、お酒も入っているのでいろいろと心配になり、私は何回も怒ってしまいました。

 彼氏はそんな私のわがままをいつも受け入れてくれて、

 安心させてくれることも言ってくれました。

 私は信じたくても信じられなくて……。

 一度嘘をつかれたことがあったからです。

 彼氏も自由な時間が欲しかったと思います。

 それと彼氏はクラブが好きで、出会いもあると思います。

 だから他の女の子に気がいってしまいそうで怖かったんです。

 なので常に連絡を求めました。

 それに呆れたのか、いっとき連絡はとらないと言われ

 自分の気持ちがハッキリするまで待ってねと言われました。

 一か月待ちましたが連絡はきません。

 私は自分がしてきたことを反省して何回も謝りました。

 それでも返事はなく、電話も出てくれません。

 彼氏の友達に聞いてみると、別れたと言ったらしいんです。

 私は彼の気持ちを何も聞いてないのに。

 それでも彼の口から聞きたくて連絡が来るのをずっと待ちました。

 それでも連絡は来ないので、辛すぎて、待ちきれなくなってしまい、私が別れようと言いました。

 その返事もありません。

 本当は今でも彼のことが大好きですし、別れたくないんです。

 私は嫌われたのでしょうか。

 戻れることはないのでしょうか。

 喧嘩をする3日ほど前までは、いつも通り仲良しでした。

 初めての大喧嘩でこんなことになってしまいました。

 どうしたらいいですか。

 お返事待ってます。

 長文失礼しました。

(19・女性・学生)

回 答
 遠距離恋愛については、このページですでに何回か触れましたが。

 遠距離恋愛は私にも苦い経験があります。

 その頃のことを振り返ってみると、あなた同様、彼と連絡がとれず疑心暗鬼になり、姿の見えない彼のまわりの女性に嫉妬し、たまに電話で話す機会があっても、たいてい醜い言い争い……そんなことの繰り返しでした。

 心の中に、激しい自己嫌悪と疑心暗鬼のまさに゛鬼゛が交互に訪れ、しだいに私は自分を見失い、消耗してゆきました。

 そして彼に対する執着が愛情なのかどうかすら、わからなくなってしまいました。

 あなたのご相談に話をもどしましょう。

 仮に今回、仲直りができたとしても、たぶん彼の生活は変わらないでしょう。

 毎日、遠く離れた街で暮らす彼のことばかり想い、やきもきしているこちらからしてみれば、一日のうち、たった三分、いえ、ほんの一分でいいから、声が聞きたい。一言だけで構わないから、メールの返信がほしい。それだけで、気持ちが穏やかになり、いつもの笑顔を取り戻せるのに。

 それすら億劫になるほど、彼は今の日々を自由に謳歌しているのです。

「私は嫌われたのでしょうか?」と、あなたは書いていましたが。

 今はまだ「嫌い」ではないとしても。このままでは近いうちに鬱陶しい存在となってしまうような気がします。

 ひとり、不安と孤独の中、そんな彼を追い求め続けていても、かつての私のように、嫉妬と不安で日ごとに歪んでゆく自分の心の醜さに、自己嫌悪に陥るだけ。

「それでも好き」というあなたの気持ちは痛いほどわかります。

 けれど、この恋愛には未来がないように思います。

 未練にも似た感情に終止符を打つのは難しいことです。

 でも、あなたからきっぱり別れを告げないと、これから先、あなたは前を向いて歩いてゆけないような気がします。

こんなご相談いただきました

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