頁数/仕様
160ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2020年2月
在庫
在庫あり

すぐに使える!
「感じのいい女性」が使っている気遣いの魔法

周囲の人の心を温めたり、ホッとさせたりする「感じがいい人」。小さな習慣を積み重ねるだけで、そんな人になれます。人から好かれて、感じがいいと思われる具体的な手法を紹介。
著者(肩書) 三上ナナエ
主な著作 『仕事も人間関係もうまくいく「気遣い」のキホン』(すばる舎)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 160ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2020年2月

Get Adobe Reader『目次』『見本ページ』をご覧になるにはAcrobatReaderが必要です。
予めご用意ください。


私は、コミュニケーションにかかわる仕事をしている立場ではありながら、実は人見知りで、自分からグイグイ人に声をかけて積極的に人間関係をつくっていくタイプではありません。小中学校時代は、父の転勤で九州から北海道までさまざまな場所に住み、転校も幾度となく経験しました。慣れない土地で馴染んで生活し、友だちをつくるにはどうしたらいいのかな……と子どもながらに悩み、考えていたことを思い出します。いま振り返ってみるとではありますが、コミュニケーションや人間関係に興味を持った原点なのかもしれません。
大人になってからも、基本的には内向的な性質は変わっていません。しかし、かかわる人とうまくやっていきたい、という気持ちはあります。特に社会に出ると自分の好き嫌いでおつき合いを選べない場面も増えていきますので、いい印象を持ってもらいたいな、嫌われたくないな、とがんばって振舞っていたように思います。
ただ自分がよく見られたい、好かれたいという目的でがんばってしまうと、ちょっと違和感を覚えたり、空回りしたり、その結果、思ったような反応を得られず、がっかりしたり。自分の本当の思い、意見は隠して無理に合わせて疲れてしまうこともありました。
そんな反動から、思い切って自分の思った通りに言ってみよう! とやってみたこともありました。ある集まりに誘われ、一度行ったあと、次は行きたくないと断る際、「この前行ってみたけど、自分には合わない場だと思ったから遠慮します」と言ってしまいました。するとその人から返事はもちろん、二度と連絡が来ることはありませんでした。後味も悪く、 逆の立場だったら自分の大事に思っている仲間、価値観を否定されてショックだったに違いありません……。断るにしても、相手を尊重した言い方がもっとあったはず、といまでも後悔しています。
どうしたらいいのかな? と悩んでいたところ、仕事の先輩でとても感じがよく、誰からも好かれる、でも無理をしているようには感じないAさんに、思い切って聞いてみました。「どうしたらAさんのようになれるのでしょう」と。Aさんは「最初は感じいいと思った人を観察して、真似してみるといいよ」と教えてくれました。
まずは素直にやってみようと思い、仕事でもプライベートでもさまざまな出会いのなかで「あっ! 何だか感じいいな、言葉に思いやりがあるな」という人に会ったら、その人のあいさつ、話している内容、言い方、表情、立ち居振舞いなどを気にしてみました。興味を持って観察し始めると、共通点があることもわかってきました。
実際に真似してみると、自分自身がしていて気持ちがよく、爽やかで前向きな気分にもなっていきます。そして、それが確かに周りの人にもいい影響をもたらすことを実感してきました。しかもその一つひとつは、そんなに難しいことではなく、ちょっとしたことだったりするのが大きな気づきでした。しかしそうは言っても、ちょっとしたことが、頭ではわかってはいても意外にできないものだとも感じます。
本書では、誰にでもすぐにできる、感じのいい女性になれるヒントを、さまざまなシチュエーションを通して紹介しています。ほんの小さな習慣の積み重ねが大きな差となり、いままでと違う何かをもたらしてくれると思います。
「小さなことを、具体的に、気長に」
そうやって、一つひとつ、人から好かれる、感じがいいと思われる習慣をつくっていきませんか。  (「はじめに」より)

【第1章】「感じのいい女性」「感じの悪い女性」その違いはどこにある?
・「感じのいい人」には心がけ次第でなれる!
・「感じが悪い」と思われてしまう人の残念な失敗
・「感じのいい人」は「気遣い上手」
・気遣いのプロ! 客室乗務員が感じのいい理由
・「気遣い」ができると自己肯定感が高まる
・相手のタイプに合わせて声をかける
・初対面では相手の気持ちに寄り添って
・苦手な相手にはコミュニケーションスタイルを合わせる
〈COLUMN〉こんなときどうする!? 会話でのちょっとした気遣いQ&A

【第2章】「感じのいい女性」が実践している一枚うわての気遣い
・実践しよう! 気遣い上手になるための5つの心構え

◆あいさつをする
CASE 1:初めて会う人へ声をかける
CASE 2:引っ越し先でご近所にあいさつ
CASE 3:ご近所の人に会ったとき
CASE 4:ママ友にお礼を伝えたい
CASE 5:子どもの担任の先生にあいさつ
CASE 6:夫の会社のイベントに
CASE 7:親戚と久しぶりに会う
CASE 8:旧交をあたためる
CASE 9:別れ際の印象的なあいさつ
○「あいさつをする」気遣いポイント

◆話をする
CASE 10:職場の飲み会で場をなごませる
CASE 11:趣味サークルでの会話のきっかけ
CASE 12:親しくない人との会話のすすめ方
CASE 13:相手が心地よく思うほめ言葉
CASE 14:夫に普段の感謝の気持ちを伝える
CASE 15:仕事のシフト交代をお願いする
CASE 16:迷惑をかけたことを詫びる
CASE 17:遅刻をして謝らない相手にひと言伝えたい
CASE 18:同じ失敗を繰り返す相手に注意する
○「話をする」気遣いポイント

◆話を聞く
CASE 19:友人の夫に対する悩みを聞く
CASE 20:不安に思っている相手を励ます
CASE 21:苦情を受けたときのお詫び
CASE 22:相手が話しやすくなるあいづち
CASE 23:人数の多い集まりで話を聞く
CASE 24:距離を縮めたい相手と親しくなる
CASE 25:悪口や噂話を聞いたときのかわし方
CASE 26:新しい仕事を引き受ける
CASE 27:ちょっとしたお願いを断る
CASE 28:「子どもをあずかって」と頼まれた
CASE 29:しきりに商品をすすめてくる
CASE 30:ご近所から騒音の苦情が入る
○「話を聞く」気遣いポイント

◆SNSへの対応
CASE 31:LINEグループの会話を切り上げる
CASE 32:食事会の写真をアップしたい
CASE 33:グループを退出したい
CASE 34:SNSのアカウントを教えたくない
CASE 35:オフ会のお誘いを断りたい
○「SNSへの対応」気遣いポイント

◆冠婚葬祭などの場で
CASE 36:結婚式に招待されたとき
CASE 37:大切な人が出産したとき
CASE 38:お礼やお祝いの品を贈るとき
CASE 39:身近な人に不幸があったとき
CASE 40:病院にお見舞いに行くとき
○「冠婚葬祭などの場で」気遣いポイント

【第3章】知っていれば、さらに感じがよくなる気遣い豆知識
・人と会う前にしておきたい準備
・身だしなみで心がけたいこと
・「感じがいい」と思われる表情
・気をつけたい立ち居振舞い
・自分では気づきにくい「におい」の注意点
・気持ちが伝わるお辞儀の作法
・ちょっとした約束を守る
・場の空気を読む
・質問の質を高める