くらし・実用
言い返す力
夫・姑・あの人に
夫や姑に失礼な言葉をかけられて、ムカッときても言い返せずに我慢……。そんなモヤモヤを解消! 自分の気持ちをキッパリ伝えても、気まずくならない言い返し方があります。
著者(肩書) | 八坂裕子《詩人》 |
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主な著作 | 『わたしって会話下手?』(集英社) |
編集等 | |
税込価格 | 1,320円 (本体価格:1,200円) |
対象 | 一般 |
頁数/仕様 | 192ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm |
初版 | 2012年3月 |
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かわいい大人になりたいと思う。
〝かわいい〟とは、人を微笑ませる魔力を指す形容詞だ。
どうしたらそうなれるのかしらと、まずは先輩の大人たちを観察してみた。その結果の大発見。
かわいい大人は話し方が率直なのだ。さらに素直で正直だ。驕りがない。
かわいい大人は自分の気持ちを飾ったり隠したりしない。むしろありのままの感情を表現するために言葉を選び、ていねいに語る。その様子が話し方から伝わってくる。だから、かわいい。奇を衒ったりしないのだ。
そもそも人間って、子どもから大人に成長するプロセスで、やたら「……すべきである」「……ねばならない」などと義務や目標などをギューギュー教え込まれる。
しかし、だ。イザ「すべきである」「ねばならない」を実行に移すとなるとあまりに大変。いつか無意識のうちに気持ちを飾ったり隠したりすることをおぼえ、持ち前の率直さを歪めて台無しにしてしまうのだ。
持ち前の素直さ。
それはすべての人に備わっているものだ。
たとえば誰かと会話をしながら、相手の物言いに対してあなたのこころがムカッと感じるとき、そのムカッの発信元はあなたの〝率直さ本部〟なのである。飾らない隠さないをモットーとしたあなたの率直さ本部は、相手のフレーズに「失礼な!」と反撥し、ムカッを送り出す。
つまり、ムカッは風邪をひいたときに出る咳みたいなものだ。
咳と同様、ムカッはあなどれない。
ムカッがつづくと、からだとこころは弱り、顔色はパッとせず、表情は雲ってくる。
そう、ムカッは万病のもとなのである。こじらせてはまずい。
我慢をしないでその都度きちんと反応しよう。あちらが言ったことに対してこちらに言いたいことがある場合、言い返すのが自然だ。
引っかかる問題が二つある。
(1)ムカッときて言い返すのは、相手の言葉にたてつくようで悪いのではないか。
(2)言い返したいのだが、言い返すピッタリフレーズが見つからない。
(1)も(2)も解決できる。
もともと会話とは言葉のボールを投げあう愉しみもあるわけで、言い返さないのはもってのほか。言い返すほうがルールにかなっているのだ。
ただし、会話はバトルではないことを心得ておこう。
また、相手や状況によって言い返すフレーズは異なる。
この本であげたいくつかの例が、あなたのムカッ解消の手ががりになったら、どんなにうれしいだろう。
そして、女たちの話し方はどんどん素直になり、かわいい大人がザクザク増えて、私たち女は勝手にステキになっちゃうのだ。
実はこの本にはそんな野心も込められている! (「はじめに」より)
【第1章】夫にムカッ! がっがり……
1.「あなたはヒマがあるからいいよね」とあてつけがましく言う。
2.料理を褒めない。けなすときだけ「今日のはイマイチだな」とボソリ。
3.休日はごろごろしているだけで会話ゼロ。
4.「そんなことで悩んでいるのか」と上から目線でバカにされた。
5.「おまえ、いくつだと思ってるんだ?」と私の好奇心の火に水をかける。
6.留守番を頼むと私の帰宅時間に必ずケチをつける。
7.実家の悪口を言われる。
【第2章】姑にイラッ! ぐちぐち……
1.「ママには内緒よ」と言って子どもにおもちゃを買って与える。
2.何かというと「私の結婚した頃はね」のフレーズだ。
3.家事、子育て、礼儀作法、貯蓄などについて先輩ぶる。
4.話題は週刊誌の記事や他人のスキャンダルのみ。
5.夫には無条件で満点をつけ、妻の私には常に落第点。
6.私の話に全く聞く耳を持っていない。
【第3章】親にムキー! もやもや……
1.同じ話を何回も聞かされる。
2.「仕事、順調なんでしょ?」と夫の給料、ボーナス、昇進などについて探られる。
3.「お姑さんと仲良くしなさいよ」と逢うたびに型通りのお説教だ。
4.「あなたも頑張って」と私の友人や知人の暮らし方を羨ましがる。
5.「また海外旅行? いいご身分ねえ」と休暇の過ごし方に口をはさむ。
6.反対の意見を言うと、「そんなに怒らなくてもいいじゃないの?」と逆上する。
7.「そんな考え方だから離婚なんかされたんだぞ」と私の意見をまぜっかえす。
【第4章】ご近所にイライラッ! うじうじ……
1.挨拶をすると、プイと横を向く。
2.近所の雑音、騒音がやかましい。
3.過剰なお世辞ばかり言われる。
4.いい人なのだが立ち話が長い。
5.親切、好意がちょっとうるさい。
6.興味のないものにたびたび誘われる。
【第5章】学校でメラメラ! くよくよ……
1.無理やりPTAの役員を押しつけられる。
2.子どもの担任教師から「この志望校は厳しい」と言われた。
3.PTAの集会。目下話題のニュースに花が咲き、テーマがまとまらない。
4.子どもがイジメに遭っているらしい。真相が知りたい。
5.担任教師とソリが合わない。
【第6章】ママ友にジリジリ! うんざり……
1.話題は愚痴ばかり。えんえんと聞かされる
2.家族の自慢話が中心で、退屈だ。
3.「ちょっとだけ貸して」と本やDVDを持って行ったまま、返さない。
4.ふた言めには「私って田舎者だから」とひがむ。
5.「どこで買ったの? いくら?」とうるさく詮索される。
6.仕事をしていることをハナにかける。
【第7章】職場でギシギシ! げんなり……
1.客にクレームをつけられた。
2.無理な出勤や残業を求められた。
3.上司と職業観が異なる。
4.同僚が、何でも〝笑い〟でごまかす。
5.「別居中だって噂、ウソでしょう?」と取引先の課長に言われた。
6.家庭のゴタゴタの相談を持ちかけられた。
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