子育て
「言うことをきかない子」のしつけ
こうすれば子どもはちゃんとききわける
子どもが必要なときにちゃんと言うことをきくのは母親への信頼から。ガミガミママや言いなりママにならないために大切な「けじめ」ある子育てについて、わかりやすく解説しています。
著者(肩書) | 田中喜美子 《NMS研究会代表》 |
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主な著作 | |
編集等 | |
税込価格 | 1,320円 (本体価格:1,200円) |
対象 | 乳幼児の保護者 |
頁数/仕様 | 192ページ / 縦:19cm 横:13cm |
初版 | 2006年4月 |
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◆言うことをきく力はガマン力
人間は誰でも、したいことを自由気ままにやれたらどんなにいいか、と思って暮らしています。でもみながみな、勝手なことをやりだしたら社会生活が成り立たないのは当然のこと。ひとりひとりが何らかの意味で譲りあい、ガマンしあっているのが人間の暮らしです。
子どもが親の「言うことをきく」ということは、この「ガマン力」をつける第一歩で、人生の最初のステップでその力をつけておかないと、あとになってからたいへんなことになりかねません。
ところがいま、基本的に子どもに「ガマン力」がつかない暮らしが、社会全体に広がっています。豊かすぎる生活のなかで、子どもは飢えも寒さも知らず、暑さからさえも守られているからです。つめたい水で顔を洗うことも、ひもじさをこらえ、ようやく食事にありつく体験もありません。
そうした暮らしのなかで、幼児期にすべてのわがままを許されて育ってしまっては、子どもはわがままで自己チューな人間として育つのは当然の成り行きではないでしょうか。
◆母子の間に信頼関係をつくろう
子どもが「お母さんの言うことをきく」のは、何よりもまず子どもがお母さんを「信頼している」からです。子どもは信頼しているお母さんの言うことは、怒鳴ったり、たたいたりしないでも、すんなりとききわけてくれるのです。
子どもをそういう形で育てることは、決して難しいことではありません。
現にフランスでも、イギリスでも、日本のようにわがままな「駄々っ子」の姿はほとんど見られません。それらの国の子どもたちは、日本の子どもたちよりはるかに素直に、母親の「言うことをきく」子どもたちです。しかし、その子たちがひよわな「指示待ちっ子」かというとそれどころではなく、彼らは日本の子どもたちよりはるかに自立した、たくましい若者として社会に巣立っていきます。そして大人になっても親と子は親密な関係で結ばれています。あらゆる「先進国」のなかで、日本のように母親が子育てに振り回されている国はなく、こんなふうにひよわな自己チュー児が数多く育ってしまう国も珍しいのです。
子どもをどう育てれば、「言うことをきく」子、しかも自立力をそなえた子になるのでしょうか。そのためには幼い時代から、「正しい子育て」をすることが必要なのです。
では何が「正しい子育て」なのでしょうか。
どうしたら「正しい子育て」ができるのでしょうか。
この一冊は、真の意味で「親の言うことをきく」子どもを育てるノウハウをお伝えするために書かれています。
最後まで読み通してくだされば、あなたの子育てははるかにラクな、はるかに実り多いものになり、あなたの子どもはお母さんに心からの信頼を寄せるようになることでしょう。 (「はじめに」より)
【序章】子どもが「言うことをきく」のはよいことか? 悪いことか?
・お母さんの迷い
・「しつけ」はできるだけ早いうちに
・ききわけのいい子はなぜ育つ?
【第1章】赤ちゃん時代につくられる「言うことをきかない」子
・育てやすい赤ちゃん、育てにくい赤ちゃん
・育てにくい子が「言うことをきかなくなる」わけではない
・「けじめ」のない甘やかしが「言うことをきかない」子をつくる
【第2章】「しつけ」につまずくとき
・ひとりで寝られない幼児たち
・最初はわからない「添い寝」のマイナス
・年とともに増幅する「添い寝」のつらさ
【第3章】食事のルールが何より大事
・食生活でぐらつくしつけ
・「食べない」という悲鳴
・食べさせようと必死
【第4章】お母さんと子どもの相性
・母親のタイプは千差万別
・どうしても甘くなりがちな日本のお母さん
・問題になってくる親と子の「相性」
【第5章】必要な場面でちゃんと「言うことをきく子」
・原則は簡単だ!
・子どもをだます日本人
・大人が好きなウソ
【終章】子どもの「生きる力」を伸ばすために
・意外に難しい「子どもに言うことをきかせる」ということ
・「言うことをきく」子どもを育てるコツ
・子育ては迷うことばかり 他
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