頁数/仕様
240ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2013年4月
在庫
在庫あり

1話5分
「頭がよくなる10の力」を伸ばすお話

頭のよさとは、自分の頭で考え自分の言葉で話せる力のこと。そんな力を伸ばすには、お話が有効です。主人公になりきったり、言葉の美しさを感じたり。将来につながるお話の本です。
著者(肩書) 監修:加藤純子《児童文学作家》
主な著作 『モーツァルトの伝言』(ポプラ社)
編集等
税込価格 1,540円   (本体価格:1,400円)
対象 3~9歳くらいの子どもと保護者
頁数/仕様 240ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2013年4月

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◆この本を読む前に

「頭がよくなる」……。
この本のタイトルに、いささかの抵抗を感じられた方も多いのではないでしょうか。
多くのお母さんたちはきっと、あれこれ日々悩みながら子育てをしていらっしゃると思います。
「頭のいい子」とひと言でいいますが、それはいったいどんな子どものことをいうのでしょうか。
まず頭に浮かぶのは、どんな状況でも、それをしっかり受け止める「生きる力」を身につけることができる子ども。
そして自分の頭で考え、自分の言葉で話せる子どもの姿です。
それでは、そういった子に育てるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
子どもの「生きる力」をあと押しし、それを身につけていけるよう導いていくのは、子どもが最初に出会った大人である親だといっても過言ではありません。子どもたちの能力や生きる力を花開かせるのは、一朝一夕の詰め込みではできません。長い時間をかけてはぐくんでいくものです。そのプロセスにおいては、親だけではなく、友だちとの関係もとても大切なものになっていきます。
まず、幼い頃から遊び感覚でいいですから、とにかく学ぶ姿勢を身につけることが大切です。「子どもの頃は勉強や本を読むのが苦手できらいだったけれど、大きくなったらとつぜん得意になった」という例は、あまりありません。それくらい、幼い頃からの習慣づけが大切なのです。
「頭のいい子」というのは、赤ちゃんのときからの導き方で、ぐんぐん伸びていくものです。押しつけ教育や、詰め込み教育をしろというのではありません。
子どもたちの好奇心をどう伸ばし、それをどう膨らませ、知識として、また生きる力として、遊びの中からどう導いていくのか。
それを赤ちゃんのときから、楽しみながら取り入れていくことが、とても大切なのです。
この本では、そんな子どもの頭のよさを伸ばす具体的な手立てとして、10のカテゴリーを設定し、それらをはぐくむお話を作り上げました。
1、想像力
2、思考力
3、情緒
4、コミュニケーション力
5、やさしさ
6、社交性
7、言葉の力
8、ふしぎ
9、知識
10、論理力
これらを、「頭がよくなる10の力」としています。
大切なのは、これらのお話を、スキンシップを取りながら寝る前などに読み聞かせてあげるということです。そして、10のカテゴリーとお話との関係を意識しながら、豆知識や質問を投げかけ、さらにひろげていただければと思います。
また、親子で一緒に読みながら味わい、時には子どもにも、親が読んだあとに声を出して読ませたりしてください。
また、ドリルのように書き込んだりしながら楽しんでみましょう。
ひととおり楽しんだあとは、今度はご両親がそれぞれのカテゴリーのうしろに用意されている解説を読んでください。なぜこれらのテーマが大切なのか、おわかりいただけると思います。
こうして幼い頃から学ぶことの楽しさや、考えることの大切さをしっかり身につけ、いつかそれを自分の「生きる力」にしていく。このことこそが、大人に向かって成長していく上でいちばんのポイントになるところです。
それには、受けて立つ大人たちの人間力も試されます。
「子どもと共に、親も育つ」といいます。
家庭での環境を整え、子どもたちの学ぶ力を最大限にサポートしてあげてください。
そして、子どもたちと一緒にこの本を読みながら、共に頭のよさ、すなわち「生きる力」について考えていただければと思います。

◆想像力を育てるお話
・鼻
・ふしぎな本屋さん
・アウンサンスーチー
・ひかりのこ
・雨やどり
(解説)

◆思考力を育てるお話
・本物のおかあさん
・どんぐりと山猫
・イワンのばか
・虎之助の道案内
・公衆電話のみどりくん
(解説)

◆情緒を育てるお話
・秘密の花園
・なまえ
・川べのたのしい友だち
・ウソがホントでなくなったわけ
・ないしょのないしょ
(解説)

◆コミュニケーション力を育てるお話
・あっくんとオオカミ
・少女パレアナ
・トム・ソーヤーの冒険
・しょちゅうおみまいもうしあげます
・ベニスの商人
(解説)

◆やさしさを育てるお話
・ピーター・パンとウェンディ
・赤とんぼ
・さくらポスト
・お父さんの水ようかん
・オードリー・ヘプバーン
(解説)

◆社交性を育てるお話
・むにゃむにゃたろべえ
・てぶくろ
・あしたはえんそく
・オオカミ王・ロボ
・モミの木
(解説)

◆言葉の力を育てるお話
・俳句を読もう
・春はあけぼの
・マザーグースの歌
・小言念仏
・牛がえる
(解説)

◆ふしぎを育てるお話
・なぜカラスは感電しない?
・おしっこはどうして出るの?
・海の水はなぜ塩からい?
・だいこんはなぜ白い?
・どうして虫歯になるの?
(解説)

◆知識を育てるお話
・ひとりぼっちのティラノサウルス
・バッタのトム、空をとぶ
・おばあちゃんの歳時記
・しっぽくらべ
・新幹線のお医者さん
(解説)

◆論理力を育てるお話
・くらべっこ
・くらべっこ2
・かぞえる
・たしざん
・ひきざん
(解説)