頁数/仕様
192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2015年11月
在庫
在庫あり

子どもの自立を遅らせるひと言・助けるひと言

何気ない言葉の中に、実は子どもの自立を望んでいないという本心が潜んでいます。本書はその真実に気づき、行動を変えることで親離れ・子離れがうまくいくようになる1冊です。
著者(肩書) 大門昌代《カウンセリングサービス所属カウンセラー》
主な著作
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 小学校高学年~中高生の保護者
頁数/仕様 192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2015年11月

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私は普段、カウンセリングの仕事をしています。そんな中で、最近出あうことが多いのが、「子どもが自立しないのです」というご相談です。
でも、そんなご相談者さんの深層心理には、「子どもに自立されては困る」という思いが隠れていたりするのです。
「子どもが、子どものままでいてくれないと、夫とどう関わっていいかわからない」「子どもが自立してしまうと、私が必要とされなくなってしまう」「子どもが自立してしまったら、何をしていいかわからない」そんな気持ちが、心の底に隠れていたりするのです。
そうすると、意識はしていないのですが、子どもが自立しないように、子どもがずっと子どものままでいてくれるように接してしまうことがあるのです。
無意識ではあるけれど、「自立などしないでね」と扱われた子どもは、その無意識にこたえて自立しない、ということが起こってしまいます。

子育てに、正解や不正解があるとは思いません。ですが、親の役目は、子どもを最終的に自立させることではないかと思っています。自立とは、自分の面倒を自分でみることができ、自分の人生に責任がとれることでもあります。自分で自分の面倒をみることができず、人生に責任がとれないと、それらは全部親にのしかかってくることになります。それでは、親も子どもも幸せとは言えない状況になってしまうのです。
子どもを自立させることができないのにも、ちゃんと理由があります。みなさんは、子どもとどのように接しているでしょうか?
本書では、親がどんな言葉をかけ、親自身がどのように接すれば子どもが自立していきやすいのかを、お伝えしています。
少しでも、みなさんのお役に立てれば幸いです。  (「はじめに」より)

【第1章】子どもの自立を遅らせる親のひと言 
・こんな言葉かけは、子どもが何歳でもしてはいけません
◆失敗したらすかさず
「ほら、お母さんの言ったとおりにしないから!」
◆子どもの話を人にするとき
「私がいないと、あの子はダメなのよ」
◆教育方針の違う親に出あったとき
「あれじゃ、子どもがかわいそう」
◆自分の用事で出かけるとき
「迷惑かけてごめんね」
◆思いどおりに物事が進まないとき
「こんなに真面目にやってきたのに」
◆くもり空のとき
「傘を持っていきなさい」
◆他人からのアドバイスに
「親が子どもの心配をするのは当然!」
◆自分のおしゃれを楽しんでいる人に
「我慢すべきよ」
◆いつも
「主語のない会話」をしてしまう

【第2章】どんな親だと子どもは自立しづらいのか
・20代30代になっても自立しないわが子に悩む人たち
・子どもが自立できないのは親のせい?
・育てたように、子は育つ
・子どもは何歳までに親から自立すべきなのか
・子どもにかまいすぎる母親の特徴
・“依存”と“自立”
・真面目で熱心な「世話焼きお母さん」が危ない
・子どもの悩みを自分の悩みだと思ってしまう
・「わが子には反抗期がない」と思っている人は要注意
・親子ゲンカをしたことがありますか?

【第3章】子どもの自立を助ける親のひと言
◆子どもとの会話に
「私は」「お母さんは」を入れる
◆「ごめんね」を
「ありがとう」に変える
◆言いたいことを言うのは
3回に1回に減らす
◆子どもに考えさせる
「あなたはどうしたいの?」
◆悩んでいるのを見たら
「○○(子どもの名前)の人生だよ」
◆自尊心を育てる
「それは○○(子どもの名前)のものだよ」
◆自信をつけさせる
「ちょっと助けてくれない?」
◆状況だけを淡々と伝える
「あ、雨が降りそうだね」
◆子どもに頼まれたときは
「私にも用事があるから」
◆経済観念を育てる
「お金は自分で管理してね」 

【第4章】親のほうから上手に子離れするには
・子どもから自立できますか?
・子離れは失恋と同じ
・悲しみは子どもの前では出さないで
・傷心旅行だって効果的
・子どもに注いでいた愛情を他に移行させる
・子どもをパートナーや友達の代わりにしない
・こんなときには夫の力を借りる
・子どもが8歳になったら自立の準備
・夕飯の支度をせずに、出かけてみる
・「私は子育てできて幸せだった、楽しかった」とつぶやく

【第5章】あなたの人生を楽しむ
・家庭以外のあなたの居場所を探そう
・他の人の価値観に触れる
・夫には「子どもの自立のため」と言い訳する
・実はあなたも親から自立していない?
・親からの自立が子どもの自立につながる
・子どものころを思い出してみる
・寂しいと思うことから依存は始まる
・あなたはもっと人生を楽しんでいい
・罪悪感から解き放たれるには