頁数/仕様
192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2019年1月
在庫
在庫あり

マンガでわかる
ちゃんと集中できる子の脳は10歳までに決まる

マンガだからよくわかる! 子どもの3歳・7歳・10歳を節目に、一生役に立つ集中力の育て方と発揮の仕方、大切なポイントなどをやさしく解説しています。
著者(肩書) 林成之《日本大学大学院総合科学研究科教授》
主な著作 『ちゃんと集中できる子の脳は10歳までに決まる』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 幼児~小学生の保護者
頁数/仕様 192ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2019年1月

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集中力が高まると、すばらしい結果がついてきます。
「集中力のある子どもに育てたい」と多くの親が願うのも、幸せな人生を自らつくり出せる人になってほしいと考えているからだと思います。
集中力が、才能を発揮する原動力になることは言うまでもありません。

ところで、ひと口に「集中力」と言いますが、果たして集中力とはいったい何なのでしょうか?

私はこれまで、オリンピック選手や若手のオリンピック候補の選手に、“勝負脳”を鍛えるための脳科学的戦略などを紹介してきました。彼ら、彼女らは実力を伸ばして如何なく発揮し、本番にも強くなって、数多くのメダルを獲得してくれました。
この戦略にはもちろん、集中力を発揮する方法も含まれています。その後も、選手たちから、集中力についてたくさんの質問を受けています。アスリートだけでなく、学生や受験生からも、集中力に関して、数多くの質問が寄せられました。

・集中力を高めるには、どうしたらいいのか?
・集中力を持続させるには、どうしたらいいのか?
・会場にいくとドキドキしてとても集中できないが、どうしたらいいのか?
・緊張しても集中力が発揮できるようになるには、どうしたらいいのか?

こういった疑問や要望への答えは、皆さんも知りたいところだと思います。
本書では、皆さんの知りたい集中力について、脳のどのようなメカニズムと関係しているのかという角度から内容を展開しています。

集中力をどのように発揮するかは、生きていく上でとても重要なテーマと言えます。ですから、まずは集中力の正体を知り、その上で、本当の意味での集中力をつけていただきたいと願っています。

集中力は、実は、人間の「気持ち」に深く関わっています。にもかかわらず、これまで、なかなか集中力を身につけることが難しかったのは、「精神論」だけが語られて、脳科学の観点からのアプローチで語られることがなかったからだと言えます。

本書は、2015年に上梓した『ちゃんと集中できる子の脳は10歳までに決まる』にマンガを加えて、内容にもアップデートを施したものです。前掲書は、脳科学のアプローチから集中力を語った新しい試みが、大きな話題となり、現在も多くのお母様方の支持をいただいています。
本書によってお子様方の才能がさらに開花し、豊かな人生の実現に貢献できることを願っています。  (「はじめに」より)

【PART1】子どもの脳育ては10歳までが大切
■ポイントは3歳・7歳・10歳
・スタートラインはみんな同じ
・子どもの脳の発達は3段階
■子どもの脳の発達段階に合わせた“集中力の素”づくり
・早期教育は本当に必要?!
・「気持ちのこもった対話」が決め手
■「命令」「否定」は脳の発達に悪い影響を及ぼす
・脳の発達を妨げてはいけない
・育脳に手遅れはない

【PART2】集中力って何?
■スタートは、脳を知ることから
・外からの情報は、脳の6つの場所を経由
■「本能」を生かす
・行動や思いは、脳の「本能」から生まれる
■最後まで全力投球できますか?
・めざせ! 100点満点の集中力!
■集中力の原動力は「気持ち」
・集中力とは「気持ちの力」
■「前向きな気持ち」が持てるよう育てる
・集中力の素となる4つの脳への働きかけ
■親も子どもと「共に育つ」
・現代の子どもは集中力が身につきにくい?!

【PART3】10歳までの育て方が子どもの集中力を左右する
■脳神経細胞がどんどん増え続ける0~3歳
・脳の発達段階に合わせた育脳を
・「本能」を育てる
・「気持ちの伝わる脳」を育てる
■脳神経細胞の「間引き現象」が起こる4~7歳
・自主性を大事にする
・「悪い習慣」をなくそう
・「間引き」期の関わり方がいちばん大事
・興味を持てる導き方をする
■「情報伝達回路」が発達していく8~10歳
・自主性の完成期
・指示、命令に代わる促し方が必要
・子どもに決定させる会話を重視
・子どもの後ろに回って子育てを
・脳を鍛える十箇条

【PART4】毎日の生活で集中力を身につける
■4歳からの習慣が集中力の基礎になる
・実践したい習慣
■「美しい姿勢」で集中力アップ
・美しい姿勢の効果
・美しい姿勢の理由を子どもに聞かせる
・姿勢チェックの仕方
■遊びを通して「空間認知能」を鍛える
・空間認知能とは?
・才能を発揮するために重要なもの
・男女で違う空間認知能
・空間認知能の鍛え方
■子どもの間合いを大切にする
・急かすのは才能育成の御法度
・「間合いの会話」は子どもの理解度を上げる
・子どもの才能の芽をつぶすNGワード
・子どもの気持ちを高める言葉かけ
・視覚、聴覚から集中力を養うトレーニング

【PART5】ちゃんと集中力を発揮できる子に
・「大体わかった」で終わらせない
・最後までやり、覚えるまで復習する
・ごほうびはがんばったあとで
・失敗を恐れない子にする
・本番では気持ちを切り替える
・簡単な問題で苦手意識を克服する
・できないことを叱っても、できるようにならない
・成功体験を積ませる
・やり遂げる目標を持たせる
・コツコツよりも一気に目標達成させる
・「自分はこれで勝負する」という気持ちを持たせる
■集中が持続しないときの克服法
・同じことを繰り返す
・友だちや家族と一緒にやる
・反省より、できていることに焦点を当てる
■集中力が高まるとっておきの方法
・「マイ・ゾーン」をつくる
・「マイ・ゾーン」のつくり方
・子どもは変わることができる

【PART6】緊張しても集中力を発揮できるコツ
■適度な緊張感はむしろ必要
・緊張の正体は2つの気持ちのせめぎ合い
・緊張による体の変化
・適度な緊張は集中力を高める
■過度に緊張しないためには
・「仲間になりたい」本能を活用する
・「がんばれ!」「あ~あ……」の声援は逆効果
・いつも本番
・本番で緊張と集中のバランスをとるワザ