頁数/仕様
176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版
2019年5月
在庫
在庫あり

子どもの脳をダメにするほめ方・脳を育てる叱り方

「すごいね・上手にできたね」このほめ方、実は脳をダメにしているかも。脳の成長が著しい幼少期だからこそ気をつけたい、ほめ方、叱り方を事例をもとにわかりやすく解説しています。
著者(肩書) 片野晶子《株式会社インクルーシブ教育研究所主宰》
主な著作 『育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』(アスコム)
税込価格 1,296円   (本体価格:1,200円)
対象 1~10歳頃の子どもの保護者
頁数/仕様 176ページ / 縦:18.8cm 横:12.9cm
初版 2019年5月

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毎日、お子さんと向き合って育児に孤軍奮闘しているお母さん。
「衣食住」を快適に整え、元気いっぱいのお子さんの遊び相手を務め、さらには将来に向け、しつけにも日夜尽力する。ときには、自分の用事なんてあと回しに……。そんな奮闘ぶりには頭が下がります。
ときに、あわただしく過ぎていく日常の中で、“自己流でなんとなく済ませてしまっていること”はありませんか?
もちろん、離乳食の作り方や掃除の仕方など、たいていのことは“自己流”でもなんとかなるものです。適当に取り組んだからといって、何かが決定的に損なわれたり、将来に悪影響が及んだりすることはないでしょう。
けれども、できれば“自己流”を避けてほしいことがあります。
それが、お子さんの「ほめ方」と「叱り方」です。

近年、脳科学の世界では驚異的な速さで研究が進みました。その結果、今まで「わからない」とされてきたことが、どんどん明らかにされています。
それに伴い「このような言葉をかけたほうが、赤ちゃんの脳はよく育つ」というような事実も、多く発見されるようになりました。
つまり、幼い頃の自分がほめられたようにほめたり、叱られたように叱ったりするのではなく、最新の研究結果を取り入れた育児法にも、注目をしたほうがよいこともあるのです。

たとえば、あなたは次のような声かけをお子さんにしていませんか?
【ほめるとき】
・父親を敬う気持ちをもってほしくて、「さすがパパの子だね」という「わが家の決まり文句」で機械的にほめるようにしている。
・離れて暮らす祖父母らとの絆も大切にしたいので、「おばあちゃんもきっと喜ぶよ」というほめ言葉をクセにしている。
【叱るとき】
・公園でお友だちをたたいてしまったら、他のお母さんの手前、あえて“大勢の前で”わが子を大声で叱っている。
・テストで悪い成績をとってきたら、「そんな成績じゃ、将来いい会社に入れないわよ」と励ましのつもりで言っている。

これらのほめ方、叱り方は、一見素晴らしいものに思えるかもしれません。けれども脳科学的な観点からすると、すべて“アウト”なのです。
いったい、どのような点がダメなのか。詳しい解説は、あとの本文に譲るとしましょう。
「脳を育てる」ということは、体も心も健やかに育ってほしいという親の願いです。
脳とはどのように成長するのか、どのような性質を備えているのか、どうすれば喜んで力を発揮してくれるのかなどを知ることが重要です。
本書はそれらのニーズを踏まえ、「脳の仕組み」にまで踏み込み、わかりやすく解説することを目的としています。
「脳」とは、得体の知れないブラックボックス、というわけではありません。非常に扱いやすい「やる気を起こすためのスイッチ」ととらえてみてください。
脳に向かって、「よいほめ方」「よい叱り方」をしたときは、「そうだったのか!」とお子さんが納得し、よい脳内物質が分泌されて、やる気が出たり、次への意欲が湧いてきたりします。
反対に「悪いほめ方」「悪い叱り方」をしたときは、好ましくない脳内物質が分泌されて、お子さんはただ「不快」になったり、次への意欲を失ってしまったり、悲しみや不安などのネガティブな感情に流されてしまいます。つまり、お母さんの声かけ1つに、お子さんの脳の働きは簡単に左右されてしまうものなのです。お母さんの今の言動が、お子さんの将来の姿を決定するといっても過言ではないでしょう。
とはいえ、脳科学の観点から理想の子育てを求めていくことは、さして難しいことではありません。本書では事例もふんだんに提示して、わかりやすくお話ししていきます。肩の力を抜いて、リラックスして読み進めてください。  (「はじめに」より)

【第1章】 脳をダメにするほめ方・脳を育てる叱り方
・子どもには子どもの人格がある
・子どもの脳をもっともよく育てるのはお母さん
・愛情を注がないと、脳は育ちにくくなる
・子どもの力を伸ばすには「正しくほめること」
・ほめられたとき、脳の中で何が起こっているのか
〈脳を育てるのに大事なもの1〉コミュニケーション
〈脳を育てるのに大事なもの2〉食事
〈脳を育てるのに大事なもの3〉睡眠
〈脳を育てるのに大事なもの4〉運動
〈脳を育てるのに大事なもの5〉遊び
〈脳を育てるのに大事なもの6〉お手伝い
〈脳を育てるのに大事なもの7〉習い事
〈脳を育てるのに大事なもの8〉英語学習
・ほめることのメリットとは
〈意外な育児ポイント1〉ほめることにもデメリットはある
・叱ることのデメリットとは
〈意外な育児ポイント2〉叱ることにもメリットはある
・ほめるときの基準とは
・叱るときの基準とは
◎第1章まとめ

【第2章】子育ては脳育て
・脳は幼児期に大人の脳の9割まで大きくなる
・刺激を受けて、赤ちゃんの脳は育っていく
・脳の仕組みを知ろう
・赤ちゃんの脳内で“ビッグバン”が起こる?
・ストレスが赤ちゃんの脳の発育を妨げる
・叱るときの3つのポイント
・ほめるときの4つのポイント
・「あなただけ」の特別感が心を穏やかにする
◎第2章まとめ

【第3章】こんなときどうしたらいい?〈ほめ方・叱り方事例25〉
◆ほめるケース
1.言葉を発したとき
2.何か(おもちゃなど)を見せにきたとき
3.「トイレ」と自分で言えたとき
4.朝、ひとりで起きられたとき
5.遊びや運動の場面で、友だちよりうまくできたとき
6. 競争で1位になったとき
7.時間をかけずに課題を仕上げたとき
8.テストや習い事でいい結果を出せたとき
9.自分から宿題に取り組めたとき
10.自分からすすんでお手伝いができたとき

◆叱るケース
11.おもちゃを手当たり次第、口に入れてしまうとき
12.食べ物で遊んでしまい食事が進まないとき
13.着替えがひとりでうまくできないとき
14.同じ服ばかり着たがるとき
15.お店で商品を触ってしまうとき
16.公共の場で騒いだり、グズったりしたとき
17.夜、布団に入っても寝付けないとき
18. 突然、かんしゃくを起こしたとき
19. 靴や服を脱ぎっぱなしにしているとき
20.食事に時間がかかりすぎるとき
21.登園(登校)前の支度が遅れがちなとき
22.忘れものが多いとき
23.友だちが持っているものをほしがるとき
24.学校のテストで悪い点数をとってきたとき
25.初めての場所に行きたがらないとき
[コラム]ほめるときも、叱るときも、「理由」を明らかにして伝える

【第4章】子どもはひとりひとり違っていい
・子どもの心がわからない、それは当たり前のことですよ
・いつも子どもの味方でいられるのが、お母さんの特権
・しんどくなったら、ポジティブに言い換えてみる
・気持ちはこまめにアウトプットしよう
・お母さんにも気分転換は必要
・子育てに疲れたら「区切り」を意識してみる
・お母さんも泣きたいときは泣いてください
・ママ友に合わせすぎなくていい
・子育てに“正解”なんてありません
・「お母さん」もたまにはお休みしましょう
◎第4章まとめ