頁数/仕様
216ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版
2021年1月
在庫
在庫あり

発達脳科学者が教える
子どもの自己肯定感は親のひと言で決まる!

学習・思いやり・協調性など将来のために、子どもに身につけてほしい能力はきりがありません。「自己肯定感」を育てればこれらの能力は自然と身につけることができます!
著者(肩書) 成田奈緒子《小児科医・医学博士》
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 幼児~小学生までの保護者
頁数/仕様 216ページ / 縦:18.8cm 横:12.8cm
初版 2021年1月

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自己肯定感は、近年とても注目されている言葉です。「わが子を自己肯定感の高い子にしてあげたい」と考える親御さんも大変増えています。
ところでこの自己肯定感ってどういうものでしょう? そう質問すると、老若男女問わず「自分に自信がもてること」「自分をありのままでいい、と認められること」「自分を好きでいられること」という答えが返ってきます。
確かに、自分を好きになり、大切にできることは大事ですよね。でも小児科医として長く臨床を経験し、発達脳科学研究者としても活動してきた私からすると、この答えでは不十分です。
何が不十分なのかをわかっていただくために、私が見かけたエピソードをひとつご紹介しましょう。

ある日の電車の中でのこと。同じシートに某私立小学校の制服を着た低学年の男の子とお母さんが座っていました。次の駅に着くと、同級生と思しき女の子とお母さんが乗ってきました。その瞬間、男の子のお母さんがすっと立ち上がり、空いた席にはあとから乗ってきた女の子が無言で、当り前のような顔をして座ったのです。
ふんぞり返ってマンガを読む子どもたちを前に、母2人は子どもの分の荷物まで持ちながら、「宿題、ちゃんと入れた?」「あ、下書き消しゴムで消すの忘れてたね!」「水筒ここに入れるからね」と甲斐甲斐しく世話を焼きっぱなし。子どもたちは母の言葉などガン無視で、顔を見ようともしません。結局電車を降りるまでこの調子でした。

さて。この子たちは、間違いなく「自分大好きな人」になるでしょう。だって「自分は王様・女王様」として大切にされているのですから、自分は大事、自分は大切と思わないわけはありません。
では、彼・彼女が成長したとき、果たして「自己肯定感の高い人」になっているでしょうか? 「そう思わない」と首を横に振った方、どうしてそう思いますか?
この子たちが獲得する「自分大好き」は、自己肯定感と言われているものとは違うと感じた方は正解です。
では、本物の自己肯定感とはどういうものか、そして本物の自己肯定感をもつ子どもに育ててあげるにはどうしたらいいか、何が必要なのか――。それを脳の育ちとあわせてお伝えしているのが本書です。

脳の育ちと自己肯定感の育ちは関係しています。子どもの脳を正しく育てていけば、じつはことさら自己肯定感を意識しなくても、子どもは本物の自己肯定感が育った、賢くて、生きる力のある人に成長していきます。
そのためには親御さんたちにもちょっと頑張っていただかなくてはいけませんが、頑張った分だけ、子どもは大きなものを返してくれます。
それを楽しみに、子どもの脳育てと自己肯定感育てをしてみてください。  (「はじめに」より)

【第1章】自己肯定感の高い子にするために大切なこと
■自己肯定感って何でしょう?
・その自己肯定感の捉え方は50点かも?
・自分で自分のことが100%できる人間はいない
・本当の自己肯定感とは?
・「対自己」と「対他者」が揃って100点!
■目標は「まあ、いいか」「大丈夫」と思える子にすること
・困難から立ち直る力も自己肯定感から生まれる
・「自分は大丈夫」「まあ、いいか」で肯定的に乗り切れる
・周りがきっと助けてくれると思えることも大事
■脳の育ちと自己肯定感は関係している
・「心」や「気持ち」は脳がつくっている
・脳は2階建ての構造になっている
・第一目標は生活のリズムを脳に身につけさせること
・“からだの脳”づくりが自己肯定感の出発点
■日本の子どもたちの自己肯定感が低い理由
・日本の子どもは自己肯定感も幸福度も低い!?
・寝る時間が遅いほど子どもの自己肯定感は低くなる
・必要なのは家族以外の大人との関わり
・気づかなかった自分のよさを発見できることも
〈コラム〉やってみよう! 子どもに伝えたいことが届く「声トレ」(1)

【第2章】脳の成長・発達に合わせた自己肯定感の育て方
■3つの脳が育てば自己肯定感も自然に育つ
・0~5歳の自我は後の自己肯定感の土台
・6~9歳は自己肯定感の「対他者」の部分を育てよう
・10歳以降は自己肯定感の完成期
■親が心がけておきたい7つのポイント
ポイント1 「ありがとう」「ごめんなさい」を常に口にする
ポイント2 あいまい語を減らし、具体的に伝える
ポイント3 育てやすい子ほど日頃の関わり方を振り返ってみる
ポイント4 子どもへの言葉かけは「肯定」から入るのが鉄則
ポイント5 想像で決めつけず子どもを信頼する
ポイント6 ルールをきちんと決めておく
ポイント7 「うちの子がかわいそう」で行動し過ぎない
〈コラム〉やってみよう! 子どもに伝えたいことが届く「声トレ」(2)

【第3章】ケース別 脳育て&自己肯定感育てにつながる言葉かけ
■0~5歳 “からだの脳”が育つ時期
CASE1 はやく寝かせたいのに寝てくれない
CASE2 ご飯を食べたがらない
CASE3 好き嫌いが多い
CASE4 保育園や幼稚園に行きたがらない
CASE5 「イヤ! イヤ!」と何でも拒否する
CASE6 公共の乗り物で騒ぐ
CASE7 お菓子やおもちゃがほしくて駄々をこねる
CASE8 お風呂を嫌がる
■6~9歳 “おりこうさんの脳”が育つ時期
CASE9 ゲームをやり出すと止まらない
CASE10 宿題・勉強をしない
CASE11 男の子なのに活発じゃなくて心配
CASE12 やりたいと言ったのに習い事が続かない
CASE13 落ち着きがなくてじっとしていられない
CASE14 集中力がない
CASE15 忘れ物が多い
CASE16 恥ずかしがって積極性に欠ける
CASE17 友だち関係がうまくいっていないみたい
CASE18 学校に行きたくないと言い出した
CASE19 運動が苦手でイヤな思いをしないか心配
■10歳以降 “こころの脳”が育つ時期
CASE20 注意すると反抗的になってすぐキレる
CASE21 いくら注意しても片付けない
CASE22 何に対しても「どうでもいい」と意欲がない
CASE23 周りの意見に流されやすい
CASE24 「学校の勉強なんて意味ない」と言い出す
CASE25 ウソをつく
〈コラム〉やってみよう! 子どもに伝えたいことが届く「声トレ」(3)

【第4章】親が変わると子どもの自己肯定感も変わる
■心配・不安・怯えに乗っ取られていませんか?
・親の自己肯定感が低いと子どもも低くなる
・「親もちゃんと寝る」。ここからがスタート
・笑顔が出ると自分も子どもも変わる!
・やってみよう! 表情筋マッサージ
■ネガティブからポジティブにシフトチェンジを!
・ラベル替えでネガティブをポジティブに
・「おかげさまで」が親子を救う?
・怒りはマイナスに捉えなくていい
・アンガーマネジメントを覚えておこう
■リラックスできる自分だけの趣味をもつ
・「子育てが趣味」はリスクが多い
■声の出し方を変えるだけで子どもの反応も変わる
・声のトーンを高くすると言葉が届きやすくなる
・言葉かけは明るくポジティブなほうがうまくいく