頁数/仕様
128ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2022年4月
在庫
在庫あり

うまくいかなくてもへこたれない 子どもの「立ち直り力」が身につく本

「困ったら人に頼ってもいい」ことを知ると、子どもは前を向くことができます。本書は生活習慣や人づきあいのルールを通してしなやかな強さを身につける方法を紹介します。
著者(肩書) 藤野 博《東京学芸大学教職大学院教授、博士(教育学)、言語聴覚士》
主な著作 『発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本』(講談社)
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 5~8歳の子どもの保護者
頁数/仕様 128ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2022年4月

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うまくいかないことがあったとき、自信をなくしてしまったり、投げやりになったりして、なかなか気持ちを切り替えることのできないわが子の姿を見て、「どうしたらへこたれない子になってくれるのだろう」と思っている親御さんは多いのではないでしょうか。

たとえ失敗したとしても、気持ちを切り替えてまたやってみよう、という前向きな姿勢を、この本では「立ち直り力」と呼んでいます。
力という名はついていますが、けっして自分一人でなんでもこなせるすごい人になることを目指すのではありません。ときには周りの人に助けを求めるしなやかさを育みます。

本書は、食事や衣服の着脱などの自立が可能になり、食事や睡眠などの生活リズムが形成される時期でもある就学前の5歳ごろから、集団や社会のルールを守り、善悪の判断や規範意識が形成される学童期の8歳ごろまでのお子さんをもつ親御さんを対象にしています。

「生活の基盤」や「社会のなかでの人とのかかわり」を、大事に育てていくこと。つまり、できる範囲で身のまわりの生活を整え、そのうえで、できないことは誰かに頼っても受け入れられるような良好な人間関係のために、相手を不快にさせない人とのかかわり方を築いていくことです。

P64~79には、お子さん自身が、見て読んで参考にできる【お手本を見ながらやってみよう】を掲載しています。コピーして、洗面所の近くやリビング、子ども部屋に貼って参考にされるとよいと思います。
無理強いしたり、うまくいかないことを責めたりせず、できることを増やして、できないことは力を借りて、子どものペースでやっていくとよいでしょう。

この本が、多くのご家族の幸せな毎日の一助となることを願っています。  (「はじめに」より)

【第1章】失敗してもへこたれない「立ち直り力」とは
■生きていくために必要な能力「レジリエンス」とは
・子どもたちを取り巻く環境はより複雑に
・心の「強さ」よりも、「しなやかさ」を育てよう
■強さよりしなやかさを育むレジリエンスの3要素
(1)新しいことを求める気持ち(新奇性の追求)
(2)感情のコントロール(感情の調整)
(3)未来を明るくとらえている(肯定的な未来志向性)
■「自尊心」と「立ち直り力」は似ているようで違う
・「自尊心」とは何だろう?
・「立ち直り力」は「自尊心」と支え合うもの
■子どもはいつから失敗を恐れるようになる?
・「失敗=悪いこと」というイメージづけ
・真剣に叱り、きちんとほめる
■子どもが恐れる失敗(1)うまくいかないことがある
・運動でうまくいかないとき
・勉強でうまくいかないとき
・生活でうまくいかないとき
■子どもが恐れる失敗(2)人間関係
・親との関係
・きょうだいとの関係
・友だちとの関係
・先生との関係
■「0か100か」「白か黒か」という苦しい考え方をやめるには
・何を基準に判断しているのか
・子どもには個性にあった成長度合いがある
■まずはあらかじめ予想し準備することから
・子どものつまずきの傾向を知る
・子ども自身で乗り越える経験を
■人に助けを求めることを恥じない
・「自分一人でやる」と思うから行き詰まる
・親が他人に頼る姿を見せることも必要
■誰にとっても「立ち直り力」は必要
・大人なら「立ち直り力」が高いはず!?
・自分の強みに目を向けてみる
■お母さん自身も「立ち直り力」をつければラクになる
・「6秒深呼吸」で感情を整える
・「あたりまえのこと」ほどもっと家族にほめてもらう
・頼れる人を増やす
■お母さんのストレスをチェックする
・気持ちを5段階に分けてみる
・たまには「お母さん」を休んでもいい
《Column》「立ち直り力」を伸ばすほめ方

【第2章】「立ち直り力」を育てる家庭の習慣
■生活のルールや枠組みはあったほうが安心
・生活の安定は心の安定につながる
・しだいに枠組みが外れても大丈夫になる
■〈時間の枠組みを教える(1)〉1日の予定表をつくり、見せよう
■〈時間の枠組みを教える(2)〉時間や予定に慣れてきたら親子で話し合おう
■〈時間の枠組みを教える(3)〉予定が考えられるようになったら自分で書き出そう
・子どもが「できた」と感じられるように
■〈睡眠や起床のリズムを整える(1)〉生活の行動パターンを決めて貼り出そう
・睡眠不足は体調不良のもと
■〈睡眠や起床のリズムを整える(2)〉寝る前に絵本を読み聞かせよう
・子どもが安心して眠りにつける
■〈睡眠や起床のリズムを整える(3)〉お父さん、お母さんも就寝時間にテレビをつけない
・まず、親が「メディアお休み時間」のお手本を見せる
■〈使う道具の管理をしやすくする(1)〉子どもがよく使うものはしまう場所を決める
・置き場所を家族全員で共有する
■〈使う道具の管理をしやすくする(2)〉定期的にルールを見直そう
・子どもの意見も積極的に取り入れよう
■〈食習慣を整える(1)〉朝ごはんは食べやすいように工夫しよう
・朝食は子どもにとってとても大切
■〈食習慣を整える(2)〉おやつの時間を決めよう
・おやつにもルールが必要
■〈食習慣を整える(3)〉好き嫌いがあっても栄養バランスを整えるには
・無理に食べさせるのは逆効果
■〈心を整える(1)〉子どものいいところを見つけよう
・子どもの短所は長所の裏返し
■〈心を整える(2)〉「おやつタイム」に子どもの話を聞く
・子どもの話したいタイミングで
■〈お手本を見ながらやってみよう(1)〉出したものはしまう
■〈お手本を見ながらやってみよう(2)〉衣類をたたむ
■〈お手本を見ながらやってみよう(3)〉正しくはしを使う
■〈お手本を見ながらやってみよう(4)〉歯みがきをしよう
■〈お手本を見ながらやってみよう(5)〉身だしなみチェック
■〈お手本を見ながらやってみよう(6)〉ちゃんと座る・ちゃんと立つ
■〈お手本を見ながらやってみよう(7)〉気持ちのいいあいさつ
■〈お手本を見ながらやってみよう(8)〉ありがとう・ごめんなさいの使い方
《Column》朝食をとることで学力・体力が伸びる

【第3章】「立ち直り力」を育てる役割分担
■失敗を減らして小さな成功体験を
・「成功する自分」の割合を増やす
・親が手助けをすることで「できた」を増やす
■小さな失敗から学ぶ経験を
・失敗をカバーする方法を子どもと一緒に考える
・小さな失敗から子どもが学ぶことはたくさんある
■家族の役に立つことで自信をつける
・まずは身近な家族のなかで役割をになう
・子どもの自信を伸ばすチャンス
■簡単にできるお手伝い
・子どもの興味や成長にあわせて考えよう
■「口頭だけ」ではなく「メモ」も使って
・内容を「見える化」してすりあわせ
■やったことを確認するようなほめ方を
・「やってあたりまえ」と考えない
・「何をやったか」を具体的にほめる
■うまくいかなかったときの言葉かけ
・親の言葉かけ1つで子どものやる気が変わる
・やる気が高まったタイミングを逃さない
■全部一人でやらせようとしなくていい
・子どものチャレンジ範囲を広げるために
・子どもの意欲は前向きに受け止める
■助けの求め方、相談のしかたを教える
・人に頼ることと「人まかせ」は違う
・相手のことも考える
■親がお手本を見せよう
・子どもは親のやることをよく見ている
・子どもに身につけてほしい習慣はまず親から
■楽しくできる工夫を
・ゲームやイベントなど子どもの楽しみに変える
《Column》「雑談」を生かしてコミュニケーション力をアップ!

【第4章】「立ち直り力」を育てる周りの人への頼り方
■一人で抱え込まないように
・お母さん自身が悩みに追いつめられる理由
・手を差し伸べてくれる人はたくさんいる
■大人でも子どもでも一人でできないことは多い
・まずは子どもの気持ちに寄り添う
・お父さんや有名人の失敗談も心の支えになる
■家族に頼る経験が第一歩
・子どもの揺れ動く気持ちに気づく
・親を頼れた安心感が次へとつながる
■先生への相談のしかたを教える
・学校のルールを守ることが大切
・友だちとのトラブル・友だちへの頼り方
■自分の苦手を補ってくれる友だちをつくる
・いい友だちがいることは大きな財産
・お母さん自身も頼れるママ友をつくる
■よい環境のグループを親が見つける
・学校以外で友だちを見つけてもいい
・趣味や興味でつながれば長続きする
■うまくいくときといかないときはどんなときか分析する
・子ども自身が答えを考えるには
・人間関係のトラブルも減らせる
■うまくいかないときの気持ちの切り替え方
・ネガティブな感情をどうとらえるか
・熱中できる趣味を見つける
■親はどうやって人に相談すればいいのか
・「自分だけでは解決できない」と受け入れる
・公的機関や弁護士への相談もためらわない