頁数/仕様
144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2023年5月
在庫
在庫あり

ほったらかしていると大損
後悔したくない 上手な「実家じまい」

空き家のまま放置は大損。売却するにしろ、誰かが住むにしろ、賃貸するにしろ、状況によって解決策はさまざま。手遅れになる前にベストな家じまいを実現するための方法を紹介。
著者(肩書) 編者:マイアドバイザー(R)
主な著作
編集等
税込価格 1,430円   (本体価格:1,300円)
対象 一般
頁数/仕様 144ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2023年5月

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空き家や所有者不明土地という難しい言葉が世の中に飛び交っています。その理由は人口が減少し、使いづらい古い家が増えて、行き先が決まらない自宅や土地が増えているからです。その対応策が、この本のテーマである「実家じまい」です。ただ、「実家じまい」と聞いても、自分には関係ない! と目をそむけている方もたくさんいらっしゃいます。あなたはどうですか?
ここ数年のコロナ禍で、私たちFP(ファイナンシャルプランナー)に相談に来られる方が増えています。特に老後や相続に対する不安のため、年金や投資、そして、ご自宅(不動産)の取り扱いに関するご相談を多くいただきます。そして、相談を受けられた多くのお客さまが「もっと早く知っていれば何とかなったのに……」とか「なぜ、もっと早く気づかなかったんだろう……」と後悔の言葉を口にされます。
あなたが同じような後悔をしないためにすることはいたってシンプルです。先行きが見えない変化の激しい世の中で、ご自身のライフプラン(人生設計)に基づき、ゴールを明確化することです。そうすれば、時代を先読みして、適切に行動することができ、“将来不安をなくす”ことができるでしょう。家じまいはきょうだい間の相続問題をスムーズに解決するために避けて通れない難問でもあります。実家の条件がわずかに違うだけ、個々人の置かれた状況により正解が違ってしまうからです。ですから専門家といえども、知識だけでなく実務経験がなければ、なかなか適切なアドバイスはできません。あなたに合ったアドバイザーを探すのも容易ではないでしょう。
そこで今回、FPの中でも倫理感をしっかり持ちながら経験豊富で一定以上の実績を持つFPプラットフォーム:マイアドバイザー(R)から“家じまい”に詳しいチームを作って本書の作成に取り組みました。みなさんに正しい情報を知っていただき、その第一歩を踏み出してもらいたいと思います。できるだけわかりやすく、コンパクトに内容を整理しました。ぜひ「実家じまい」で悩まないために一読してください。
きっと新しい発見があります。  (「はじめに」より)

【序章】“家じまい”がうまくいかない時代
・年々、全国で「空き家」が増えている
・なぜ「空き家」が増え続けているのか

【第1章】親が亡くなると直面する「実家じまい」
1 増え続ける「空き家」と世代間の考え方の違い
2 すでに子ども世代は自宅を取得している
3 子ども世代が実家を「空き家」にしておく理由
4 実家が「特定空き家」になってしまってからでは遅い
5 「ゴミ屋敷」になっているとどうなるのか
6 「空き家」放置で起きやすいリスク
7 実家(空き家)に住まなくなりそう…と思ったら早く方針を決める
8 親亡き後、実家の分け方は制度を利用する
9  生前に家を継ぐ人が決まったら「生前贈与」と「相続」
10 生前に家族で方針が決まったら、「遺言」や「家族信託」を活用する

【第2章】「実家じまい」の問題はこうして解決する
1 親が亡くなった実家を空き家にしないために
2 用件によって相談する専門家は違う
3 空き家対策に自治体の支援制度がある
4 実家をどのように活用するか決める方法
5 実家や周辺の将来性を見極める
■活用法(1)賃貸
6 実家を賃貸に出す
7 賃貸に適した地域かどうか調べる
8 どのくらいの家賃で貸せるか判断する
9 「貸せるか」ではなく「借りてもらえるか」
10 駐車場やトランクルームにして貸す
■活用法(2)売却
11 実家を売却する
12 不動産会社に仲介&買い取りを依頼する
13 不動産会社が買い取り後に分割して売ることも
■活用法(3)更地にして売却
14 更地にして売却する
15 東京と関東近郊の土地は売却しやすい
16 近畿地方と東海地方は需要が多い
17 地方4都市と中核市も需要がある
■活用法(4)自分で住む
18 実家に「自分で住む」
19 「賃貸併用住宅」で自宅に住みながら家賃収入を得る
20 実家を管理しながら「別荘」「別宅」として利用する
■活用法(5)国の制度を活用する
21 国に引き取ってもらう

【第3章】地域や個別ケースの「実家じまい」を考える
1 専門家に聞く! 具体的な相談事例Q&A
Q1 実家を売却するとき、リノベーションしたほうがいいですか?
Q2 「空き家」をできるだけ高く売るためにやるべきことを教えてください
Q3 実家の売却を依頼する不動産会社はどうやって選べばいいですか?
Q4 昭和50年に建てた実家を相続。どのように活用したらいいですか?
Q5 地方にある実家が「空き家」に。退職後にUターンして住むまで賃貸に出せますか?
Q6 将来、空き家になりそうな実家は、賃貸と売却のどちらにすればいいですか?
Q7 実家は古い商店街にある店舗併用住宅。リノベーションして店舗として賃貸に出せますか?
Q8 都市部にある実家のマンションを相続するときの注意点は何ですか?
2 “家じまい”をするときに知っておきたい制度&用語
(1)知っておきたい国の制度
(2)利用したい自治体の取り組み
(3)覚えておきたい“家じまい”でよく使われる用語

【終章】後悔しないスムーズな“家じまい”のために
・親子で“家じまい”についてよく話し合う
・世代間の考え方の違いを親、子どもともお互いが理解する