京都西陣なごみ植物店 4
発売日
2019年11月08日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76957-8

京都西陣なごみ植物店 4
「豊臣秀吉に背いた桜」の謎

著者 仲町六絵著 《作家》
主な著作 京都西陣なごみ植物店』(PHP研究所)
税込価格 704円(本体価格640円)
内容 豊臣秀吉が北野大茶会を1日で辞めたのは、ある「桜」が理由だった? 京都を舞台に「植物の探偵」が謎を解く感動のミステリー第四弾。



 西陣にある「なごみ植物店」で、「植物の探偵」をしている実菜と、京都府立植物園の新米職員で彼女を慕う神苗が、植物にまつわる謎を解く物語、完結編。

 十日間にわたって盛大に催す予定だった北野大茶湯を、豊臣秀吉がわずか一日で中止にした理由とは? 「和の植物の博物館」を作りたいという実菜に、彼女の祖父、ダイゴ種苗社長が出した資金援助の条件は、その真相を探ること。はたして実菜と神苗は答えを見つけられるのか?

 実菜と姉・花弥の幼馴染、華道次期家元の雪伸が幼い頃、亡くなった祖父と共に見た、一面赤紫と薄紅に染まった山はどこにあるのか?

 中学生のミノルの友達、久美の母の実家から出てきた明治時代の籠。そのなかには布と種と和歌「昼白く 夜には黒き うらみの実 くわくわ言うて ここに納めん」が入っていた。呪いの箱ではないかと恐れる久美の両親。この箱はいったいなんなのか?

 でたらめな住所から届いた葡萄とリスが描かれた掛け軸。それを見て妻が涙を流したという。掛け軸の送り主は一体誰か? など、京都の四季を背景に、植物にまつわる謎を描いた優しい連作ミステリー、ついに完結。

 文庫書き下ろし。