イカル荘へようこそ
発売日
2021年05月06日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-78995-8

イカル荘へようこそ

著者 にしがきようこ著 《児童文学作家》
主な著作 『川床にえくぼが三つ』(小学館)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 両親との関係に悩んでいた真子は、家を飛び出した。イカル荘に住む夏鈴さん、留学生のデフィンらに支えられ、自身と向き合い始め…。



 「もう、イヤ! もう、たくさん!」中学2年の真子は、揉めてばかりの両親にうんざりし、家を飛び出した。偶然たどり着いた画廊で夏鈴さんに出会った真子は、夏鈴さんの住む「イカル荘」でホームステイをさせてもらうことに。インドネシアからの留学生・デフィン、イカル荘の隣に住む夏鈴さんの父・ジジ、夏鈴さんの甥で真子と同級生の颯太らに囲まれ、イカル荘での新生活が始まった。

 みんなでご飯をつくること、笑いながら話すこと……そんな当たり前の幸せをイカル荘の生活で感じていく真子。今まで気にしたことのなかったイカルやガビチョウの鳥の声、目の当たりにしたイスラム教のデフィンの断食……広い世界に目を向けるきっかけを与えてくれたイカル荘。

 イカル荘での生活も一ヶ月がすぎ、明日はパパが真子を迎えに来る日。最後にみんなでバードウォッチングに出かけ……。

 多感な時期の少女が葛藤しながらも、両親との関係修復へと向き合っていく――。