歴史とは何か
発売日
2014年10月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76243-2

歴史とは何か
世界を俯瞰する力

著者 山内昌之著 《東京大学名誉教授》
主な著作 『スルタンガリエフの夢』『帝国と国民』(以上岩波現代文庫)
税込価格 825円(本体価格750円)
内容 いかにすれば歴史の真実に辿りつけるのか、いかにすれば伝えられるのか。古今東西の歴史を取り上げつつ、歴史学の意義と使命を問う。



 いかにすれば歴史の真実に辿りつき、いかにすれば真実を伝えることができるのか……。本書はヘロドトス、司馬遷、吉田松陰、福沢諭吉ら、古今東西の歴史を紡いできた人々を取り上げ、彼らがいかに時代と向き合い、そしていかに歴史をとらえたかを、イスラム史の第一人者が解き明かしたものである。

 外交評論家の岡崎久彦氏は、本書解説でこう評す。「歴史哲学に関する古典を全て渉猟され、それの読み方を指導していただける本である。まさに表題通り、『歴史とは何か』を共に思索出来る本である」

 読者は、歴史学の使命と意味を知るとともに、世界といかに向き合うべきか、そのヒントを得られるに違いない。

 『歴史の作法』を改題。

 ◎目次より◎

 『史記』から学ぶ四つの教訓

 『ローマ帝国衰亡史』の運命的瞬間

 『平家物語』とカフカの世界

 クレオパトラの鼻・ルイ十四世の痔瘻・バヤズィトの痛風

 海舟・松陰・晋作、危機に思う

 孔子とアリストテレスの歴史観

 トインビーが「指導的歴史家」と評価したエジプト人