雨の日は、一回休み
発売日
2021年06月10日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-84945-4

雨の日は、一回休み

著者 坂井希久子著 《作家》
主な著作 「居酒屋ぜんや」シリーズ(角川春樹事務所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 おじさんはつらいよ!? 会社での板挟み、女性問題、家族の冷たい目……。日本の中年男性の危機をコミカルかつ感動的に描く連作短編集。



 おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい!?

 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる!」と思わず頷く物語。
●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から部下の対応に四苦八苦するのだが……。(「スコール」)
●女性の後輩に出世競争で敗れ、役員になれなかった男は、果たして次の生きがいを見つけられるのか。(「時雨雲」)
●浮気で離婚された男が、十年ぶりに娘と再会した「気まずい場所」とは。(「涙雨」)
●四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生「さなたん」として活動する男が陥った大ピンチ。(「天気雨」)
●定年退職後、街に出て公共マナーを注意することが生きがいとなった男の孤独。(「翠雨」)

 報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集。