本多平八郎忠勝
発売日
1999年05月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57274-1

本多平八郎忠勝
家康軍団最強の武将

著者 加野厚志著 《作家》
税込価格 776円(本体価格705円)
内容 生涯五十七回の合戦に参加し、一つの傷も負わなかったと伝えられる、戦さ巧者・忠勝。武勇と知略を駆使した生涯を描く長編歴史小説。



 「家康に過ぎたるものが二つある。唐の頭に本多平八」……唐の頭にとは徳川軍の武将がよくつけた兜の飾りであり、そして本多平八とは、生涯五十七度の合戦でついにかすり傷一つ負わずに華々しい武功を上げた不死身の武将本多平八郎忠勝である。 そそり立つ鹿角の兜と黒鎧、金色の数珠を首から下げ、自慢の長槍「蜻蛉切り」を手に敵陣へと斬り込む勇姿には、信長が最大級の賞賛を与え、秀吉は配下に加えんと熱望したという。 本書は、徳川四天王の一人にして、負け知らずの斬り込み隊長。高名なわりにはその実像が明らかでない戦国武将の生涯を、巷間伝えられる剛将としてばかりではなく、知略を兼ね備えた参謀としても活躍する若武者時代を中心に描く長編歴史小説。 歴史好きにとっては、山岡荘八の『徳川家康』や隆慶一郎の『影武者徳川家康』などで縦横無尽に活躍する忠勝は、特にファンが多い武将である。今まで渇望されていた人物伝の待ちに待った登場である。