「素読(そどく)」のススメ
発売日
2002年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57712-8

「素読(そどく)」のススメ
名文・美文を詠む言霊(ことだま)療法

著者 岡本紋弥著 《新内語り、放送作家》
主な著作 『萩大老』(新潮社)
税込価格 545円(本体価格495円)
内容 「声に出して詠む。だから言葉は人生の糧となる」――語りの名人が古今東西の名文・美文を八十余篇を厳選。その詠み方と効用を解説。



 「素読」とは文章を声に出して詠むことである。朗読のように意味や形にとらわれることなく、ただただ文章を口にする。すると古今東西の先人たちの叡智が、やがて言霊(ことだま)となり、自己催眠効果を与えてくれるのである。声に出して詠むからこそ、言葉は人生の糧となるのだ。

 本書は、新内語りであり、作家・早瀬詠一郎としても佳作を上梓している著者が、名文・美文80余篇を厳選。サブ・タイトルに「言霊療法」と謳うように、それらの文章の詠み方と効用を解説したものである。

 取り上げた文例は、芝居の台詞から名作文学、あるいは格言、遺書などさまざまなジャンルに及ぶ。したがって、巻末に索引を設け、その時々の心情にあった選択が可能なように編集されている。文例についての薀蓄も適宜語られており読み物としても面白く、コンパクトにまとまった名言集ともいえる内容である。ぜひ、ご一読のうえ、お試しください。書き下ろし作品。