家康、封印された過去
発売日
1998年12月08日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60406-0

家康、封印された過去
なぜ、長男と正妻を抹殺したのか

著者 典厩五郎著 《シナリオライター》
主な著作 『紫禁城の秘宝』(新人物往来社)
税込価格 943円(本体価格857円)
内容 徳川家康の正室・築山殿と長男信康はなぜ殺害されたのか???織田信長に謀殺されたとする定説を、大胆な仮説をもとに覆す!



 日光東照宮は日本を代表する観光地だが、そこに祀られている「神」は徳川家康である。人間・家康が神になる過程で、多くの「過去」が幕府御用学者の手で封印され、神君伝説が創作された。その代表的なものが正室・築山殿と嫡男・信康の殺害である。絶世の美女だった妻と優秀な長男を、なぜ家康は殺さなければいけなかったのか。 定説では、織田信長が殺害命令を出したとされている。信長の娘婿である信康と妻・徳姫との不仲、築山殿の武田氏との内通がその理由として挙げられているが、それらはすべて幕府御用学者の創作だ、と著者は力説する。では、事件の真相は……。 その謎を解く鍵として、著者は事件の直前に誕生した二代将軍・秀忠の存在に注目する。三男坊の秀忠がなぜ将軍になれたのか……。将軍になれなかった信康と、死後、悪女の汚名を着せられた築山殿の無念を晴らすべく、本書では大胆な無理をもとに「信康・築山殿殺人事件」の真相に迫る。