書籍
- 発売日
- 1999年12月15日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-60899-0
反骨の海軍大将
井上成美
著者 | 加野厚志著 《作家》 |
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主な著作 | 『島津義弘』(PHP研究所) |
税込価格 | 1,705円(本体価格1,550円) |
内容 | 三国同盟に反対し、開戦後も戦争の早期終結に奔走した井上。戦争の愚と英語教育の重要性を説き、ひとり戦い続けた異色の海軍提督。 |
井上成美といえばすぐ思い浮かぶのは、文字通り日本海軍の最後の海軍大将であるということである。作品としてはかの阿川弘之氏の大作『井上成美』があるが、本書は井上の一代記というよりは、日本が終戦という結末に至る過程に力点をおいて描いている。井上は当初から日米開戦には反対だったが、その真骨頂はまさに終戦工作にあったといってよいであろう。
周知のように、太平洋戦争における日本の終戦は、最終的には天皇の聖断によって決定された。しかしそこに至る道筋は決して平坦ではなかった。特に徹底抗戦を主張する陸軍の抵抗はすさまじく、それは数々の妨害工作という形となって表れた。例えば玉音放送阻止、さらには宮城占拠をまで企図した陸軍の反抗分子たちの暗躍は成功寸前までいっていたのである。もし井上の周到な事前工作がなければ、日本の終戦は遅れ、一億玉砕に近いみじめな結末になっていたであろう。井上はまさに昭和の勝海舟だった。
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