子どもの脳が危ない
発売日
1999年12月20日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60920-1

子どもの脳が危ない

著者 福島 章著 《上智大学教授》
主な著作 ストーカーの心理学』(PHP研究所)
税込価格 726円(本体価格660円)
内容 犯罪者の脳を長年研究してきた著者が、胎児期・乳幼児期に摂取された化学物質と、脳の形成異常の因果関係を明らかにする衝撃の一冊。



 不登校の増加、学級崩壊、学校内暴力の再燃、特異な少年非行??今、子どもたちの性格やふるまいが大きく変わってきたのではないか?とすればその原因は何なのか?

 著者はこれまでに手がけてきた重大殺人犯の精神鑑定の結果、その多くに、胎児期・乳児期の脳の形成期に生じたと思われる脳の異常を発見した。さらに、その少なからぬケースで、流産予防などの目的で、大量の合成ホルモンが摂取されていた。このことから著者は、最近問題になっている環境ホルモンが、特に胎児・幼児の脳の形成に深刻な影響を与え、それが子どもたちが「キレる」原因の一つとなっているのではないかということを、多くの最新研究を踏まえて考察する。加えて著者は、子どもたちがアニメなどを通して浴びる大量の情報シャワーに対しても脳の働き方への影響という観点から、警告を発している。

 因果関係が100%証明されてから手立てを講じるのでは遅すぎる。衝撃の報告。