愚かな外交 悲しき日本
発売日
2001年08月07日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61703-9

愚かな外交 悲しき日本
環太平洋関係史

著者 安村 廉著 《拓殖大学教授》
主な著作 『歴史を裁いた政治家たち』(展転社)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 戦間期の外交戦略の失態が大東亜戦争を招き、戦後外交の愚かさが近隣諸国の謝罪要求を呼ぶ。国益と名誉を守る外交のあり方を探る書。



 歴史教科書をめぐる問題、靖国神社参拝をめぐる問題はなぜ繰り返えされるのか。今こそ近隣諸国の圧力に屈しない自らの歴史観を取り戻すときである。――戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)の外交的失態、外交の欠如が、日本に悲劇を招いたとする著者は、失策の筆頭としてアメリカの巧妙な戦略に乗せられ、時の外交首脳が日英同盟を簡単に切断してしまったことを指摘する。また戦後外交については、1972年の日中国交正常化以降の愚かさは戦前を上回るとする。外交とは国益を守るためにある。国益とは政治経済のみでなく、国の名誉を守ることも含まれる。一連の歴史認識をめぐる近隣諸国の高飛車な謝罪要求は主権国家の主権国家たるゆえんである教科書採用権にまで及んでいる。戦争に正邪の区別なく、ただ勝者が正義を独占するのみ。外交における勝者とは賢明なる者、愚者は国を誤るのみ。外圧に惑わされず自らの歴史観確立のために書かれた憂国の書。