僕がほしいのはパパとママと釣りざおだった
発売日
2002年10月07日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61794-7

僕がほしいのはパパとママと釣りざおだった

著者 リチャード・ミニター著
雨海弘美訳
税込価格 2,200円(本体価格2,000円)
内容 僕がほしかったのは、パパとママと釣りざおだった。心を閉ざした少年が再び生きる夢を持つきっかけは。胸にせまる感動のストーリー。



 これは1996年の晩夏、受け入れ態勢が整っていない著者リチャード・ミニター一家に舞い降りてきた、深く心に傷を負った驚くべき少年をめぐる実話である。

 少年がミニター家で過ごした最初の一年、彼の成長、少年が否応なしに一家と自分自身にもたらした変化の波の物語。動物、伝説と暖炉の炎、そしてハーバーという名の特別な福祉プログラムの物語ということもできる。

 5人の子どもを育て上げたベテランを自負するミニター夫妻だったが、最初の1年を乗り切ることができたのは、ひとえに妻スーいわく「矢筒の矢を最後の1本まで放ったあとは、やぶれかぶれで石を投げた」からだ。やがてその「石」さえもが肩に重くのしかかるようになると、頼みの綱は祈りと想像力と家族の助けしかなかった。

 ところが往々にして救いの手をさしのべてくれたのは、ほかならぬ少年自身だったのだ。

 胸にせまる感動のストーリー。