新・所得倍増論
発売日
2001年09月14日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61855-5

新・所得倍増論
こうすれば実現する好況スパイラル

著者 石黒憲彦著 《経済産業省産業構造課長》
主な著作 日本の競争優位とは何か』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 日本は需要の創造とイノベーションによって3%の経済成長が可能である。気鋭の現役官僚が精緻なデータを基に練りに練った新成長論。



 1950年代後半から1974年までの日本の輝ける時代、それが高度成長時代である。年率2桁の経済成長が日本人の所得を文字通り倍以上にさせ、生活は格段に豊かになった。

 下村治という天才エコノミストをブレーンに「所得倍増計画」を打ち立て、実現した池田内閣は、当時の日本の経済メカニズムを正確に理解し、予見したといえる。

 では、その経済メカニズムとは何か。それがイノベーションと需要の創造である。当時の日本は、イノベーションが3Cといわれる新製品を生み、それが需要を喚起し、それがまたイノベーションを促すという好循環を起こした。

 著者の石黒氏は経済産業省でマクロ経済政策を担当する現役官僚。氏はこのイノベーションと需要の好循環を再び喚起する潜在能力を現代日本は持っており、3%の成長は十分可能だと主張する。精緻なデータを元に、日本人に希望と自信を与えてくれる一書。