書籍

- 発売日
- 2002年03月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-62088-6
未完の経済外交
幣原国際協調路線の挫折
著者 | 佐古丞著 《大阪学院大学国際学部助教授》 |
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税込価格 | 726円(本体価格660円) |
内容 | 戦間期、日本は産業立国へ転換、経済外交を進めたが欧米に阻まれ大東亜戦争へと追い込まれた。外交戦略失敗の原因とその背景を探る。 |
第一次世界大戦終了によるベルサイユ講和条約後、日英同盟は継続されず、日米蜜月時代は終わりを告げた。この新世界秩序の中、日本は富国強兵から産業立国への転換を計り、世界との多角的貿易を目標とした「経済外交」を掲げる。しかし植民地での輸出トラブル、米国との貿易摩擦、大恐慌による市場の縮小でうまく行かず、中国・アジアに経済の活路を見出す。それは広域経済圏と言う名のブロック経済構想となり、満州事変、支那事変、さらには大東亜戦争へとつながっていく。さらに、日独防共協定、三国同盟では明らかに欧州の動向を見誤り、英米相手の戦争に追い込まれていく。なぜ日本外交は新しい世界秩序を見誤り、破滅の路線を引いていったのか。本書では、有田八郎を中心に、幣原喜重郎、広田弘毅、松岡洋右など「新世界秩序」と「経済外交の限界」を読み切れず、大東亜戦争に追い込んだ人々の外交戦略の失敗を検証する。
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