森に還る日
発売日
2002年05月07日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62210-1

Michio's Northern Dreams 4
森に還る日

著者 星野道夫著 《写真家》
主な著作 オーロラの彼方へ』、『ラブ・ストーリー』、『最後の楽園』(PHP研究所)
税込価格 1,375円(本体価格1,250円)
内容 星野道夫が遺した写真と文章を新編集したシリーズ4作目。太古の時間が静かに流れるアラスカの原生林やツンドラに咲く可憐な花々。



 写真家の故・星野道夫さんが遺した膨大な写真と文章を新たに編集し、再構成した“Michio's Northern Dreams”シリーズの4冊目。

 森の中から聞こえるコーン、コーンという不思議な音。何だろうと思ってまわりを見ると、空から木の枝が降っている。森のあちこちでまるでスローモーションの雨のように木の枝が降っている。年老いた森が少しずつ古い衣を脱ぎ捨て、次の時代へ移ろうとしているのだ。人間の時間のスケールに比べれば永遠とも言える長い時間の中で綿々と受け継がれてきたアラスカの太古の森。しかし、その森もけっして永遠ではなく、無窮のサイクルの中で動きつづけているのである。

 本書は「たましい」というものの在処を考えさせてくれる一冊である。

 シリーズの1冊目『オーロラの彼方へ』、2冊目『ラブ・ストーリー』、3冊目『最後の楽園』ともどもぜひ手にとっていただきたい。