荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教
発売日
2004年08月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-62616-1

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荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教
報復から共存へ

著者 久保田展弘著 《宗教学者》
主な著作 日本多神教の風土』(PHP研究所)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 なぜ宗教は報復を許すのか。荒野に生まれた一神教世界と、インドや日本など自然豊かな多神教世界を自ら歩き、宗教の可能性を思索する。



 生存困難な荒野(あらの)で、絶対的な神をつくり上げた一神教世界。そこでは<厳格な戒め>の下、神による救済が説かれ、報復が神の名の下に肯定される。

 一方、豊かな自然観が神々を生み出した多神教世界は、異質な価値観に寛容であり、特に日本では、いのちの共存をはかる<おだやかな救済論>が育まれてきた。

 世界各地を歩き、そこに生きる人々のありようを見つめ続けてきた著者は、互いのいのちの存在を認識する多神教の宗教観を<緑の神学>として提示し、世界はそこに立ち戻るべきと説く。縦横に思索を広げた比較宗教論。

 序章 なぜ戦争が肯定されるのか/第1章 ユダヤ教―神に選ばれた旅人の宗教/第2章 キリスト教―救世主の行動原理/第3章 イスラーム―聖俗不分の宗教/第4章 神の闘い、民族の闘い―人を憎悪と悲しみに導くもの/第5章 インドに生まれた宗教―瞑想と共生/第6章 仏教―変容する救済論/終章 宗教の可能性―否定神学から肯定神学へ