仏音(ぶつおん)と日本人
発売日
2003年08月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62987-2

仏音(ぶつおん)と日本人
名僧・求道者が遺した名言・法句

著者 高瀬広居著 《拓殖大学客員教授、宗教家、評論家》
主な著作 『仏音』(朝日新聞社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 不安な時代こそ、日本人の心の奥底にある仏教から学びとれ。聖徳太子から現代の名僧まで、それぞれが伝え残した仏音が心に響きわたる。



 古来釈尊により説かれた仏教は、日本に伝来し国内の数多くの求道者・高僧によって、その真髄が伝え広められてきた。しかしながら現代においては、日本仏教は、あたかも教養や癒しの役割を果たすために、この世に存するかのごとく扱われてしまっている。終わりなき不況が続く混迷の時代のなかで、多くの現代人が「心の不良債権」をいまだ断ち切れない状況にあってはそれも当然かもしれない。しかし、だからこそ現代人は、日本独自の仏教の本質を深く知り、見極め、その仏法による真理の声音に耳を澄まさなければいけない。

 本書は古代は、聖徳太子、空海から、近世・中世は道元、日蓮、沢庵、さらに近代・現代においては、鈴木大拙、橋本凝胤まで、彼らの名言・法句をとりあげて順に紹介し、現代における意義を説いていく。また、彼ら計31人の高僧・求道者たちが拠り所とした八つの聖典からも名句を抜粋、その解釈方法をのべる。宗派をこえた、画期的な仏教書。