商魂
発売日
2003年11月07日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63252-0

商魂

著者 佐江衆一著 《作家》
主な著作 『北の海明け』『黄落』(以上新潮文庫)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 「現銀安売り掛値なし」商法で革命を起こした三井高利、最高の粋を貫きつつ大いに儲けた山東京伝…。江戸商人に学ぶ、真の「商魂」。



 商人の矜持をかけ、命がけで大石内蔵助の志を試した大坂商人・天野屋利兵衛。朱印船貿易で22歳の時に安南(ベトナム)に渡り、その後の鎖国令により帰国することかなわず、かの地に骨を埋め日本橋を架けた角屋七郎兵衛。京都の紅花問屋仲間「稲荷講」に翻弄された、出羽の紅花商柊屋新次郎とおひさの恋。「現銀安売り掛値なし」の進取性と抜群のバランス感覚をあわせもった革命児・三井高利。政商として藩の財政を見事に立て直し、政商として獄死した銭屋五兵衛。独立採算事業部制の元祖となった、近江商人の雄中井源左衛門。「ニセの金唐革の煙草入れ」や空前絶後の「判じ物の広告包装紙」など、洒落のめした商売で大いに儲けた山東京伝。弁舌の才でイギリス軍提督を圧倒し、”貿易立国・日本”を予見した五代友厚。日本人の儲け方は、こんなにも粋だった! 現代ビジネスマンを元気にし、歴史小説ファンを夢中にさせる、江戸時代・商人8人の力作評伝!