ソデカガミ
発売日
2003年12月15日
判 型
A5判並製
ISBN
978-4-569-63360-2

銘仙着物コレクション
ソデカガミ

著者 通崎睦美著 《マリンバ奏者》
主な著作 『天使突抜一丁目』(淡交社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 アンティーク着物の一人者が、明治から昭和初期にかけて一世風靡した幻の銘仙着物柄100点を趣のあるエッセイとともに綴る美しい書。



 本書のタイトル『ソデカガミ』(袖鑑)とは、江戸時代からある、袖に入るほどの小さな案内手引き書のことである。では、本書は、何の案内手引き書であるかといえば、サブタイトルにあるように「銘仙着物」である。では、「銘仙着物」とは何であるかといえば、明治後期から大正・昭和にかけて、その大胆で華やかなデザインが特に若い女性に大流行した普段着の着物である。とんぼやペンギン、果物や洋館などのアールヌーボー調の柄、左右対称で直線的、かつ大胆に原色を使ったアールデコ風の模様など、「これが本当に着物の柄!」と、当時のデザインセンスの豊かさに驚いてしまう。特に本書で紹介するものは、アンティーク着物の着こなしで注目され、本職はマリンバ奏者という著者のアーティストらしい感性溢れるコレクションである。アンティーク着物がブームとなっている昨今、着物ファンや服飾・デザイン関係者にとっては、まさに待望の注目の一冊といえよう。