知ったかぶり日本史
発売日
2005年01月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-64090-7

知ったかぶり日本史

著者 谷沢永一著 《関西大学名誉教授》
主な著作 『嫉妬する人、される人』(幻冬舎)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 聖徳太子の謎から近代日本の原点まで、語られることのなかった日本の裏面史を、知的に判りやすく解き明かした歴史雑学エッセイ集。



 世の中には、みんなよく分っているようで、ちょっと考えてみると、不思議な事柄が多いものである。たとえば、有名な「日出ズル処の天子」云々という聖徳太子の言葉。隋書で紹介されているのに、なぜ日本書紀では無視されているのか? 東方見聞録を著し黄金の国ジパングを西洋に紹介したと言われるマルコ・ポーロ。中国を長く旅し滞在したのに、なぜ、万里の長城や纏足という中国独得の習俗には一言も触れていないのか。

 本書は、そのような不思議の視点から、「常識となっている歴史」に隠された真相を42のエッセイで紹介することにより、歴史の見方・考え方のヒントを提供する。

 聖徳太子、日本書記の昔から、大石内蔵助の討入り事件、明治14年の政変の真相、所得倍増論、郵貯問題、果ては男女の問題まで、どこを読んでも、驚きと発見の連続で、目から鱗が落ちるように「常識というウソ」の壁がはがれていく痛快な一冊である。