日本海軍 失敗の本質
発売日
2008年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67145-1

元連合艦隊参謀が語る
日本海軍 失敗の本質

著者 千早正隆著 《元・海軍中佐、連合艦隊参謀》
主な著作 『トラトラトラ 新装版(訳)』(並木書房)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 なぜ日本海軍は太平洋戦争に敗れたのか? 緒戦の大勝利に酔い、勝機を逸した「巨大組織」の失敗を、元・連合艦隊参謀が鋭く検証する!



 世界の戦史を見て、日本海軍のように艦隊も組織も消滅するほど完敗した軍隊は稀である。

 緒戦の真珠湾奇襲で空前の成功を収めながら、その勝利に酔い、ミッドウェー海戦では痛恨の不覚をとって戦局反転――。そのまま劣勢を挽回できずに太平洋戦争に敗れた原因は、一体どこにあったのか?

 本書は、連合艦隊参謀の海軍中佐として終戦を迎え、戦後は不朽の戦史である『トラ トラ トラ』の訳者も務めた著者が、巨大組織・日本海軍の抱えた“失敗の本質”を忌憚なく指摘した貴重な一冊。

 「ミッドウェー研究の重大な見落とし」「軍令部の手綱が効かなくなった」「激職であった連合艦隊参謀長」「第四艦隊は複雑な任務を負わされていた」「破綻した旧時代的な組織」「敵が採点した勇将弱将」「遅かったマリアナの防備」「基地の対空防衛の不備」など、作戦当事者だからこそ明らかにできる太平洋戦争の秘められた舞台裏とは!

 『日本海軍の驕りの始まり』を改題。