あるくのがきらいな王さまのはなし
発売日
2009年05月13日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-68965-4

あるくのがきらいな王さまのはなし

著者 松野正子
岡田淳絵
主な著作 <松野・好評既刊>『ふしぎなたけのこ』(福音館書店)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 あるくのがきらいな王さまは、外へ行くには必ず馬車に乗ります。ところが、初めてお姫様に会いにいく日に馬車が使えなくなり……!?



 あるところに、あるくのがきらいな王さまがいました。あるくのは、お風呂に入るときか、お手洗いに行くときくらい。お城の外には、いつも馬車で出かけます。

 ある日、王さまが、隣の国のおひめさまに会いに行こうとすると、馬車が使えなくなってしまいました。しかたなく、王さまは大臣たちが担ぐはしごに乗って、待ち合わせ場所に向かいました。

 ところが、数時間待っても、おひめさまは現れません。そこへ隣の国の大臣が大慌てで走ってきて、おひめさまが蜂に襲われたというのです。おひめさまはあるくのが好きで、どこへ行くにも馬車を使いません。今日も歩いて待ち合わせ場所に向かい、途中で王さまのために花を摘んで花束を作っていたというのです。

 それを聞いた、あるくのがきらいな王さまは……!?

 “あるくのがきらいな王さま”と“あるくのが好きなおひめさま”の対照的な人物設定がおもしろい幼年童話。