夜の絵本
発売日
2008年01月21日
判 型
B5判変型上製
ISBN
978-4-569-69709-3

夜の絵本
ルオーの贈り物

著者 ジョルジュ・ルオー絵
蜂飼耳詩・文
主な著作 <蜂飼・主な著作>『孔雀の羽の目がみてる』(白水社)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 フランスを代表する画家・ジョルジュ・ルオーの絵と、注目の詩人・蜂飼 耳の言葉の鮮烈な出会い。寒い冬の夜に開きたい詩画集。



 「ひとつの顔に、その人の過去も未来も宿らせる。それがルオーの描く顔だ。

 絵の人物が、ほとんど無表情のときにも、両目を閉じている場合にも、どんな人なのか、なにをしてきたのか、なにをしているのか、ぼんやりと伝えてしまう。ルオーの絵にあらわれた顔は、観る者の内へ内へと向かい、中心にそっとふれる。(中略)ルオーの批評眼は闇夜の懐中電灯のように、観る人の心を照らし出す。厳しい人だ、と感じる。けれど、つめたくない。だからおそろしい。」――本書「あとがき」より

 ルオーの描いた「顔」26点と、蜂飼耳による言葉。書き下ろしの詩とエッセイをおさめた、新しい形の詩画集。本を開いた人の心にいつまでもたゆたう静寂と、深い味わい。