サムライ資本主義
発売日
2008年08月26日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70121-9

サムライ資本主義
「武士道」が「資本と力の論理」を超える

著者 鈴木壮治著 《(鈴木)一橋総研統括責任者、日本リスク管理研究所代表》
立川隼人著
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 義を見て、せざるは、勇なきなり――。グローバル金融資本主義の強欲と暴走を抑制し、サムライ精神で「地球益」を守る資本主義を提唱。



 いま、世界のなかで覇権を唱えているアメリカは、「私」たる国益のために軍事力の行使をいとわない「力の論理」を信奉している。その論理は、利己主義かつ自己中心的であり、私欲を追求する人間の本能に根ざす「資本の論理」と根底において同じである。

 その二つが一体となったアメリカは、個人の自由、民主主義、市場原理、人権などのイデオロギーを旗印にして他国に圧力をかけ、グローバル金融資本主義を世界に浸透させた。その結果、民衆のための国家機能は衰弱し、貧困の増大、医療の崩壊、教育劣化、そして介護減少に加え、多くの人々を路頭に迷わせている。

 覇権国家が追求する偏狭な国益と、グローバル企業の追い求める企業利益は、いずれも「私」そのものである。強欲に走る「私」を押し込められるのは、倫理規範としての武士道しかない。日本は武士道精神をよみがえらせ、崖っぷちに追いやられている地球を救わなくてはいけない。(「はじめに」より)