書籍
- 発売日
- 2008年12月19日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-70265-0
老子の読み方
五千言に秘められた「きらめき」をどう拾い上げるか
著者 | 谷沢永一著 《(谷沢)関西大学名誉教授、(渡部)上智大学名誉教授》 渡部昇一著 |
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主な著作 | 『人間は一生学ぶことができる』(PHP研究所) |
税込価格 | 1,760円(本体価格1,600円) |
内容 | いま静かに支持を得ている「老子」。この「パラドックス」だらけでとらえどころのない無為自然を説く名著に、二人の碩学が敢然と挑む。 |
近年静かなブームの老子。しかしこの老子という人物が確実に存在していたかはいまだ不明であり、『老子』五千言についても謎は多い。また有力な説である、弱者集団の発想、古代人の万物根源としての女性崇拝という視点で読むと納得できるところは多く、その魅力はつきることがない。ただ確実にいえることは、この五千言には「自由人がぱっと閃いた瞬間に走る稲妻」のような、いわば「きらめくような鋭さ」が随所に秘められていることである。そしてこの古典的名著に現代の碩学二人が挑んだのが本書である。まずは「老子」を読むうえで最上のテキストとは何かから始まり、訓詁注釈の姿勢で読まず、秘められた「きらめき」を拾い上げるように、絶妙の対話を重ねながら読み解いていく。日本人のなかで、長い時間をかけて血肉化されたこの一大思想には他の古典のように教師として高い場所から教え諭すような気配はない。老子を読むための最良のテキストが本書である。
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