書籍

- 発売日
- 2009年05月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-70514-9
戦後民主主義と少女漫画
著者 | 飯沢耕太郎著 《写真評論家》 |
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主な著作 | 『写真を愉しむ』(岩波新書) |
税込価格 | 814円(本体価格740円) |
内容 | 大島弓子と萩尾望都、岡崎京子……少女漫画の名作を読み解きながら、一九七〇年代から現在に至るまでの“純粋少女”の変遷をみる。 |
一九七〇年代から現在に至るまで、巨大な潮流をつくってきた少女漫画の歴史を、<純粋少女>をキーワードに読み解く。とくに“二十四年組”を中心に花開いた<少女漫画>の魅力とその高度な達成について――大島弓子の『バナナブレッドのプディング』、萩尾望都の『トーマの心臓』、そして岡崎京子の『ヘルタースケルター』を主な手がかりに――戦後文化論として読み解く。少女漫画のヒロインたちが抱える繊細な“怯え”は、大人の論理が強要する安易な成熟の拒否であり、無意識の抵抗だったのではないか。今日に至るまで連綿と受け継がれてきた“震え”や“怯え”の伝達装置としての<純粋少女>たちに、高度消費社会の諸矛盾を、戦後民主主義の限界を乗りこえる可能性をみる。巻末に「少女漫画の名作一覧」を収録。
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