生まれてすみません
発売日
2009年01月28日
判 型
小B6判上製
ISBN
978-4-569-70541-5

生まれてすみません
太宰治一五〇の言葉

著者 山口智司著 《作家》
主な著作 『アウトロー100の言葉』(彩図社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 2009年に生誕100年を迎える作家・太宰治。「世間の本当」を描き続けた太宰が残した名言・名文から生きるヒントを学ぶ。



 人間関係、恋愛、生活……。生きづらさを抱えた、あなたに――。

 

 「僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。」と太宰治は書いた。年間三万人以上が自殺する現在、誰もが尊敬する偉人の言葉ではなく、正直に自分の心を綴る太宰の言葉から、生きるヒントを見出そうとする人は多いのではないか。

 本書は、全七章(「愛」、「苦悩」、「世間」、「自意識」、「生活」、「真理」、「そして、生きる」)の構成で、太宰が残した名言・名文一五〇を紹介する。

 太宰は、醜悪な自意識、世間の欺瞞、あらゆる偽善を見抜く鋭い感受性がゆえに、激しく苦悩した。だが、それでもなお希望を手繰り寄せ、必死に「生きよう」とした作家であった。

 

 今、私たちは、そんな太宰の言葉を必要としている。かつてないほど、切実に。