数学が歩いてきた道
発売日
2009年09月19日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77306-3

数学が歩いてきた道

著者 志賀浩二著 《東京工業大学名誉教授》
主な著作 『数学が生まれる物語』『数学が育っていく物語』(以上岩波書店)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 数学とはどういう学問か。古代ギリシアから現代まで、数学の2000年以上に及ぶ歩みを人間精神の足跡として広い視野から眺める。



 数学者たちの心の声を聴け! 2000年有余の「数学の歴史」を眺望する。

 数学が時間の問題と出会ったとき、数学から時間が消えたとき、数学が無限の「亡霊」と出会ったとき……数学と哲学は最も長い歴史をもつ学問という。数学とはいかなる精神の下で誕生したのか。数学者たちはいったい何を追い求めてきたのだろう。古代ギリシア人が円周率πや√2といった数の神秘に出会ったときの驚きと衝撃は、いかほどのものであったのか。またそれは、後世にいかに引き継がれたのか。

 デカルト、オイラー、ニュートン、ライプニッツといった多彩な顔ぶれは、数学が直面する無限や時間の問題といかに格闘したのか。「数学の歴史」を、人間精神の歩みとして、その足跡を辿っていく。