賢者の贈り物
発売日
2009年12月02日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77502-9

賢者の贈り物

著者 石持浅海著 《推理小説作家》
主な著作 『月の扉』(光文社文庫)
税込価格 943円(本体価格857円)
内容 古今東西の名作と日常の謎の融合。本格推理の新旗手が軽妙洒脱に、名作に新たな息吹を吹き込む! 石持浅海、新境地の10篇を収める。



 Why? Why? Why? 

 『月の扉』『扉は閉ざされたまま』の実力派が描く推理小説。

 あなたの日常に確かに存在する思考の迷路へようこそ。

 同期の女の子を呼んで開いた週末の鍋パーティー。みんなを送り出した翌朝、部屋には、女物の靴が一足。代わりに僕のサンダルがなくなっていた。女の子の誰かが、酔っ払って間違えたようだ。週明け出社しても、誰も名乗り出ないのは、なぜ? 「ガラスの靴」。

 故障した携帯の代替をお願いした私の前に差し出されたのは、三台の携帯。いま使用しているものと同じもの、5千円の電子マネーが予め入った最新機種に、同じく5万円が入った機種の三台。電子マネーは、なんと使用可能というのだ! 私が代替品として選んだのは……。「金の携帯 銀の携帯」

 フイルムカメラから、デジタルカメラに切り替えた私に、妻がプレゼントしてくれたのは「カメラのフイルム」!?  表題作「賢者の贈り物」など、秀作10篇を収める。