ビブスの不思議な冒険
発売日
2011年08月18日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-78149-5

ビブスの不思議な冒険

著者 ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー作
ロートラウト・ズザンネ・ベルナー
山川紘矢・山川亜希子訳
主な著作 『数の悪魔』(晶文社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 自転車がなくなり、親に叱られ、暗い洗濯室のかごに閉じこもったビブス。誰にも知られずに怒っていると、ふと空想の世界が始まります。



 ベストセラー『数の悪魔』の作者と画家コンビの哲学絵本。

 ビブス少年はときどきはらをたてる。部屋をちらかしっぱなしにして大きな音で音楽を聴いているお兄ちゃんに、ビブスの大きらいなキュウリをパンにのせるお母さんに、そして、ビブスのお気に入りのかっこいいナイフを取上げてしまったブロンメル先生に。そんなときは、いつも、洗たく室においてある洗たくカゴにかくれるんだ。誰もビブスがどこに行ったかわからないから。いまも洗たくカゴに入って、ドアのカギ穴から差してくる光を見つめているビブス。なぜまた洗たくカゴに入って怒っているのかって? 自転車をなくしたといって叱られたから。でも、ビブスのせいではないから。

 洗たく室はまっくらだけど、何かを願って声に出すと、あら不思議。次から次へとそれが本当にそうなることにビブスは気づいた。つい、「何もかも消えてしまえ!」と言ってしまったら、地面が消えてしまってビブスは……