演劇ほど面白いものはない
発売日
2012年08月22日
判 型
四六判変型上製
ISBN
978-4-569-78250-8

演劇ほど面白いものはない
非日常の世界へ

著者 蜷川幸雄著 《演出家》
主な著作 『千のナイフ、千の目』(紀伊國屋書店)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 現代劇から古典まで鮮烈な演出で世界の観客を魅了している演出家の蜷川幸雄氏。人一倍羞恥心が強かった青春時代から現在までを語る。



 各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント「100年インタビュー」(NHKBSプレミアムで不定期放送中)の単行本化、第7弾。今回は、演出家の蜷川幸雄氏。アングラから現代劇、海外の古典に至るまで幅広く演劇界を牽引し、鮮烈な演出は世界の観客を魅了し続けている。

 少年時代から人一倍羞恥心が強く、自意識過剰。それを乗り越えるためにムキになり、ガチガチに緊張してしまう蜷川氏は、芸大受験に失敗し、劇団の研究生に。口が達者で、役を選び、偉そうに先輩に口応えし「貴族俳優」と呼ばれた。それでもなぜか先輩にかわいがられ、下手ながら演技が面白くなってきたが、自分の俳優としての将来に限界を感じ、演出家に転向する。演出をするときは、羞恥心がなくなるという不思議。

 灰皿を投げ飛ばしながら役者たちの心を動かし、「世界のニナガワ」と呼ばれるまでの軌跡をたどり、蜷川氏の演出の奥義、そのパワーの源に迫る。