アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む
発売日
2011年03月18日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79290-3

アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む
電子書籍とネット帝国主義

著者 岸博幸著 《慶應義塾大学大学院教授、エイベックス顧問》
主な著作 『ブレインの戦術』(あさ出版)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 電子書籍の登場に警戒する出版業界、ビジネスチャンスを狙う電機・IT業界……双方のアタマに風穴を開ける、未来を見通す戦略書。



 本書のタイトルを見て、奇異に感じられた方も多いのではないでしょうか。アマゾン、アップルというと、大成功した米国ネット企業の代表であり、ネット上でもっとも魅力的かつ便利なサービスや端末を提供する企業の代表だからです。

 もちろん、私もその点には異論ありません。(中略)自分の日々の仕事や生活の範囲だけで考えれば、アップル、アマゾン、グーグル、ツイッターなどの米国ネット企業は、絶賛こそすれど非難することなどできません。

 しかし、それはあくまでユーザーの立場からの風景であり、ネットという限定された世界における評価に過ぎません。実際、社会全体の観点からネットやそこで提供されるサービスを眺めてみると、また違った風景が見えてきます。 ――本書「はじめに」より

 「一億総クリエイター時代」「コンテンツは無料」「ネット革命が起きた」……こんな社会は本当にバラ色か? 米国ネット企業の策略を暴き、日本の進むべき道筋を示す。