白虹(はっこう)
発売日
2010年12月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-79400-6

白虹(はっこう)

著者 大倉崇裕著 《作家》
主な著作 『ツール&ストール』(双葉社)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 山小屋でアルバイト生活をする元警官の五木健司。登山道で偶然救助した男が、恋人を殺して自らも死んだ。その謎を追う五木だったが……。



 警察官時代に起きた悲劇的な事件の記憶から逃れるかのように、毎年数ヶ月間、山小屋でのアルバイト生活を送る主人公の五木健司。「辞職しなければ、いい刑事になった」と惜しまれる五木は鋭い勘の持ち主であったが、その勘が災いし、奇跡的に遭難者を救助したことから、謎の殺人事件に巻き込まれてしまう。

 白虹――太陽や月の周りに、巨大な丸い光の輪が見える珍しい現象だが、一方で凶事の兆しとも言われている。はたして、五木の閃きは白虹のようなものなのか。

 五木が救助した名頃章が、恋人の奥村裕恵を殺害した上で自殺したという、疑問だらけの事件の真相を追いながらも、志半ばで病に倒れた裕恵の父・裕幸。その遺志を受け、被害者が遺したたった1枚の山の写真から調査を始める五木。明かされる新事実の数々……。

 複数の事件がもつれ合うなかで点と点と結んでいく五木を待ち受ける衝撃的な真実とは!?

 本格推理の旗手が放つ傑作山岳ミステリー!