らん
発売日
2011年04月28日
判 型
B6判変型並製
ISBN
978-4-569-79572-0

らん

著者 秦建日子著 《作家、脚本家、演出家》
主な著作 『推理小説』『アンフェアな月』『殺してもいい命』(以上河出書房新社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 豪族の支配に苦しむ極貧の村。村の救世主と予言された、ひとりの女性の数奇な運命を描く、ノンストップ・エンタテインメント小説。



 圧政と凶作に苦しむ一(いち)の村。救いを求める村人たちに下りたお告げ――闇に咲く赤い花が村を救う――。村の青年・正太郎はその花を求めて旅立つ……。長旅の末に、正太郎が出会ったのは、胸に紅い花の痕のある女・らん。彼女こそ、村のお告げにある救世主と村に連れ帰る。らんは、赤い霧の立ちこめる赤谷の人間だった。そこは、村の者も近づかない、近づけない場所。らんをはじめとする5人の救世主は、圧政をしく侍たちを村から追い出し、村を守る。悪政からの解放を喜んだ村人は、らんたちに御礼として、自分たちの土地を与える。「お告げ」どおり、村は救われ、すべては上手くいくように思えたが、平穏に慣れてしまった村人たちの人心は荒廃し、「やはり赤谷の人間とは暮らせない」と赤谷の人間たちを追い出してしまう。一方、村には侍たちが、都から大軍を率いて迫りつつあった……。圧倒的スピード感で駆け抜ける、ラヴ&アクション・エンタテインメント!