平安朝の悪女たち
発売日
2011年03月07日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79615-4

平安朝の悪女たち

著者 三田誠広著 《作家》
主な著作 『空海』『日蓮』(以上作品社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 平安遷都の遠因を作った孝謙天皇、反乱を起こした藤原薬子など、平安朝を動かした強烈な女性たちを紹介しつつ時代の流れが見える一冊。



 男を動かす魅惑の女は、国の政治さえも変えた――平安時代は、天皇と有力貴族の女性が姻戚結婚することで、女性の力が歴史上もっとも強かった時代といえます。そのなかでも、強烈な個性と輝きを持って生きた「悪女」ともいうべき女性たち20人を列伝形式で描いたのが本書です。

 桓武天皇を支えた渡来系の美女・百済王明信、「薬子の変」と呼ばれる反乱を起こした稀代の悪女・藤原薬子、摂関政治の礎を築いた女性・藤原順子、在原業平の悲劇の恋人・藤原高子、道長の栄光の礎を築いた姉・藤原詮子、道長に反抗して女の意地をみせた紫式部、微妙な立場を貫いた清盛の継母・池禅尼、平家の隆盛を陰で支えた才女・建春門院滋子、後白河法皇の晩年の愛人・丹後局、平安朝を終わらせた尼将軍・北条政子……。

 眺めているだけで高貴な男女の人間関係がよくわかり、平安の夢絵巻が空想できる、便利な系図も収録!