小説 お江戸でござる
発売日
2011年06月08日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79788-5

小説 お江戸でござる

著者 滝大作著 《コメディー作家、演出家》
主な著作 『パン猪狩の裏街道中膝栗毛』(白水社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 人気番組だった「コメディーお江戸でござる」の脚本家が描く、瑞々しい江戸庶民の世界。落語のような軽妙な語り口が魅力の短編小説集。



 2004年まで9年にわたりNHKで放送されていた「コメディーお江戸でござる」。江戸の町人生活をコミカルに描く演劇と、江戸風俗研究家・杉浦日向子さんの解説の妙で人気番組として定着していた。その脚本を数多く手がけたのが滝大作さん。本書の著者である。

 本書は、20話の短編小説からなり、大工とそのおかみさん・船頭・小身の旗本・夜逃げ屋・いなか娘・岡っ引きなど、様々な登場人物が入れ替わりつつ、江戸情緒たっぷりの物語世界が展開される。古典落語を思わせるテンポいい語り口、映像が眼に浮かんでくる的確な描写、月並みなハッピーエンドをよしとしないラストの切れ味……。江戸時代ファンならあっという間に引き込まれる勢いある20話が集まっている。

 コメディーや演劇の世界に幅広い交友関係を持つ著者が、所ジョージさん、佐藤B作さん、高平哲郎さんら友人たちのエールを受けて世に問う、なぜか“懐かしさ“が胸に響く会心の時代小説集。