紅(あか)い三日月
発売日
2012年12月10日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-80862-8

紅(あか)い三日月

著者 ヒキタクニオ著 《作家》
主な著作 『遠くて浅い海』(文藝春秋)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 父殺害の事件捜査が突然の打ち切り。納得できない娘の塔子は、闇の事件を扱う文目屋(あやめや)の存在を知り、独自に捜査を始める。



 殺すことで、私は変わるのか?

 幸せな将来を捨て、彼女がなろうとしたのは“殺し屋”。

 傷ついた者たちに安息の時は訪れるのか――。

 大藪春彦賞作家が満を持して放つ衝撃作。

 父・清隆(きよたか)を銃殺した杉山(すぎやま)と帰宅後、不運にも鉢合わせした塔子(とうこ)は、重傷を負わされてしまう。かろうじて一命を取りとめたものの、半年間の昏睡状態に陥ったのち、奇跡的に目覚めた。犯人・杉山への判決に納得がいかない塔子に、担当刑事の犬伏(いぬぶし)は、「捜査に強い圧力がかかり、十分な捜査ができなかった」と告げる。さらに犬伏は、警察も捜査できない事件を扱う文目屋(あやめや)なる“殺しの集団”の存在を塔子に明かすのだった……。